加藤未唯の失格問題で相手ペアの母国紙はブズコワ擁護!? 主審の発言判明で「苦情が原因なのか?」と指摘

2023年6月26日(月)6時0分 ココカラネクスト

ソリベストルモ(右)とペアを組んで加藤ペアに挑んだブズコワ(左)。彼女が騒動の最中に見せた行動には批判が殺到した(C)Getty Images

 世界で物議を醸した問題は、まだ尾を引きそうな気配だ。テニスの4大大会「全仏オープン」の女子ダブルス3回戦で、加藤未唯(ザイマックス)とアルディラ・スーチャディ(インドネシア)組が失格となった騒動だ。

 発端となっているのは、現地6月4日に行なわれた女子ダブルス3回戦で、マリー・ブズコワ/サラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)組と対戦した加藤の何気ない行動だった。第2セット第5ゲーム中に相手コートで返したボールがボールガールに直撃したのだ。

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 これが世界的に波紋を広げたのは直後の裁定と相手ペアの振る舞いが理由だ。当初、主審は加藤に対して警告を出すにとどまったが、ブズコワとソリベストルモは泣きじゃくる少女を見るや執拗に抗議。大会スーパーバイザーも登場し、主審と協議を重ねた結果、加藤への裁定は「失格」に変更。試合の中止に加え、加藤は女子ダブルスの賞金とツアーのポイントの没収が言い渡された。

 処分を下した大会側には世界中でバッシングが浴びせられた。また、手厳しい批判を受け続けているのは、ブズコワとソリベストルモも同様だ。現地6月22日に海外のテニス専門サイト『CLAY』の取材に応じた加藤によれば、ブズコワは試合終了直後に「今日はごめんなさい。私は、あなたとあなたのパートナーが無事であることを願っています」とメッセージを送ったという。だが、騒動となった際に猛抗議を展開し、笑顔で勝利を喜ぶ姿を見せてしまった一連の行動は国際的な非難の的となっている。

 そうしたなかで、この騒動はブズコワの母国でも小さくないニュースとなっている。チェコの日刊紙『Denik』は「ブズコワの苦情が原因なのか?」と指摘。『CLAY』でのインタビューで加藤が主審とスーパーバイザーから「『ボールキッズが少年だったら大丈夫だっただろう』と言いました。また、少女が15分以上泣き続けたので決断を下さなければならなかった、5分後に泣き止んでいればすべては大丈夫だっただろう、とも説明していました」と語った部分をクローズアップし、「日本人選手の行動に問題を定義したブズコワは世界的な批判を浴びることになった」と強調した。

 また、同紙はブズコワが試合後に加藤へ送ったメッセージについても触れている。

「ブズコワは『私たちにとっても簡単ではない。私たちは主審に何が起きたかに気付いてほしかっただけ』と語っていた。そして彼女は試合後にカトウとコミュニケーションを図ろうとしたが、打ちひしがれていた日本人はそれに応じなかった」

 7月3日に開幕するウインブルドンの女子ダブルスでの再戦の可能性もある。それだけに失格騒動はまだ余波が広がっていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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