球場騒然の25号直後も同僚フリーマンへ助言を忘れず 「感謝しなければならない」大谷翔平の“異能な振る舞い”

2024年6月27日(木)11時41分 ココカラネクスト

大谷を「どんなに素晴らしい選手か」と絶賛したフリーマン。(C)Getty Images

 大谷翔平(ドジャース)は、勝利に貪欲な姿勢を垣間見せた。

 それが見られたのは、「1番・指名打者」で先発した現地時間6月26日に敵地で行なわれたホワイトソックス戦の初回だ。

【動画】まさに異次元の打撃!圧巻の2試合連続先頭打者弾、25号を放ったシーン

 先頭打者として打席に入った大谷は、フルカウントから外角高めのストライクゾーンに甘く入ってきた90.9マイル(約146.3キロ)のカットボールを強打。確度26度で高々と舞い上がった打球は、瞬く間に右中間スタンドに消えた。打たれた瞬間にマウンドに立ったエリック・フェッディが「マジかよ…」と言わんばかりの表情で、諦めたように片手を上げた一打だった。

 これで2試合連続の先頭打者弾、さらに球団新記録となる10試合連続打点だ。当然、その数字が頭に入っているであろう大谷は、悠々とダイヤモンドを一周。球場はわずかなブーイングと、それ以上に騒然とする異様な雰囲気となった。

 そうした状況下でホームインをした大谷は、真っ先にネクストバッターズサークルに控えていた3番打者のフレディ・フリーマンの下に駆け寄る。そして口元に手を当て、二言三言交わすと、颯爽とベンチに下がっていった。おそらくフェッディと対峙するうえでのアドバイスを送ったのだろう。記録的な本塁打の余韻に浸ることなく味方に助言を送る姿は、流石と言うほかにない。

 前日の試合後に大谷に対する意見を求められたフリーマンは、「彼についてこれ以上何が言えるのかわからない。彼がこのリーグに入って以来、彼がどんなに素晴らしい選手であるか、僕らが言えることは全て言ってきたと思う。時には一歩下がって、こんな選手に感謝しなければならない」と語っていた。

 米球界でも指折りのスターと言えるフリーマンが「感謝しなければならない」と言い放つほどの異能を発揮する大谷。チームの4-0での完封勝利を引き寄せた25号を放った直後に見せた振る舞いは、そんな日本人のスター性を物語るものだった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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