5連勝首位の横浜F・マリノス、広島戦勝利の要因3選【J1リーグ2023】

2023年6月27日(火)13時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

2023明治安田生命J1リーグ第18節の計9試合が、6月24、25日に行われた。首位の横浜F・マリノスは24日、アウェイのエディオンスタジアム広島でサンフレッチェ広島と対戦し、最終スコア1-0で勝利。リーグ戦の連勝数を5に伸ばした。一方の広島は、リーグ戦の直近4試合で2勝2敗と今一歩勝ちきれない時期が続いて6位につけている。


ここではJ1第18節の横浜FMと広島の試合を振り返り、好調横浜FMの勝利の要因を解析していく。




横浜F・マリノス MFエウベル 写真:Getty Images

広島VS横浜FM:試合ハイライト


最初のチャンスは横浜FMに訪れる。前半8分のシーン。左サイドの崩しから、中央で構えたDF松原健がシュート。広島ディフェンスにブロックされるも、こぼれ球をMF西村拓真がダイレクトボレーシュート。ゴールを狙ったが惜しくもクロスバー直撃となる。


広島のチャンスは前半22分のシーン。右サイドからMF森島司のクロスに対し、MF東俊希が合わせるもシュートは枠外へ外れる。前半40分、横浜FMに先制点。MFエウベルが左サイドからペナルティーエリアに侵入し、そのまま個人技で突破しシュートを決めた。これにより、前半は横浜の1点リードで折り返す。


後半は両チームの展開が早いゲームとなり、ゴールへ迫るがなかなか得点が生まれない。そんな流れのなかで迎えた後半30分、横浜FMは右サイドMF水沼宏太のクロスに交代で入ったFW植中朝日が合わせ、ゴールネットを揺らすもオフサイドでノーゴール判定となる。


立て続けにチャンスを演出する横浜FMの後半32分。左サイドを抜け出したMF宮市亮が真ん中に構える植中へラストパス。そのままゴールを狙うもGK大迫敬介のファインセーブに阻まれる。その後、両チーム得点を奪うことができずにゲームは終了。横浜FMが1-0で勝利した。


では、横浜FM目線から勝利の3つの要因をみていこう。


横浜F・マリノス DF松原健 写真:Getty Images

要因1:両サイドバックのポジション位置


同試合では、横浜FMのDF小池裕太とDF松原健がポジションを高くとることで攻守両面に良さが出た。攻撃面では、FWアンデルソン・ロペスやMF西村拓真へのパスコースが開くため、前線へのパスを供給しやすくなり、サイドでの攻撃に人数をかけることもできる。


守備面では、DF2人をケアする必要がある広島のMF東俊希とMF柴崎晃誠のポジションが下がり、攻撃参加を遅らせることができた。攻撃こそ最大の守備となった良い例である。




横浜F・マリノス DF上島拓巳 写真:Getty Images

要因2:DF陣の縦パス精度


特にこの試合で目立ったのは、横浜FMのDF上島拓巳とDFエドゥアルドから前線への縦パスだ。この縦パスによって前線にボールが供給される回数が増えると、その先に待ち構えているFWアンデルソン・ロペスによってボールを敵陣に押し込むことができる。中盤をひとつ飛ばしパスを前線に供給することで、広島の中盤を無効化することに成功した。




横浜F・マリノス DF小池裕太 写真:Getty Images

要因3:サイド選手同士の連携


もう1つこの試合で目立っていたのが、DF小池裕太とDF松原健の両サイドバックが内側を取って走るランニングであった。このランニングによってマークを担当していた広島の両サイドバックとサイドハーフはマークマンの入れ替えをする必要が出てくる。特にこの試合においては、エウベルと小池の連携が素晴らしく良かった。エウベルが外に張れば小池が中をとるランニングをし、小池が外に張ればエウベルが中をとるランニングをする。広島のMF柴崎晃誠はこの2人の連動に対応することができなかった。

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