スーパー耐久第3戦SUGOの水素GRカローラ、マツダ3の欠場の理由は「予定どおり」

2023年6月28日(水)19時40分 AUTOSPORT web

 6月27日、ENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONEを運営するスーパー耐久機構は、7月8〜9日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催される第3戦『SUGOスーパー耐久3時間レース』のエントリーリストを発表した。その中でメーカーの開発車両が参加できるST-Qクラスは4台がエントリーしたが、第2戦富士SUPER TEC 24時間レースに参戦した2台が姿をみせていない。この理由はいったいなんなのだろうか。


 7月8〜9日に開催されるスーパー耐久第3戦SUGOは、グループをふたつに分け3時間レースを2回楽しめる一戦。47台がエントリーしており、そのうちメーカーの開発車両が参加可能で、毎戦多くの話題を提供するST-Qクラスは4台がエントリーした。


 そのうち気になるのは、ORC ROOKIE Racingの32号車が、第2戦富士で画期的な液体水素を使用して登場したORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptではなく、ORC ROOKIE GR Yarisとなっていること、またバイオディーゼル燃料を使用するMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptがエントリーしていないことだ。ただ、2台ともに実は“計画的”な欠場なのだという。


 まずORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptについては、TOYOTA GAZOO Racingに確認したところ、「富士24時間からさらに進化した姿でレースに参戦すべく、7月末に開催される第4戦オートポリスに向けて開発を進めることにしました」というのが欠場の理由だという。


 第4戦に向けては、液体水素の充填時間短縮やポンプの耐久性向上、車両軽量化などの開発が進められるとのこと。第2戦富士24時間では、画期的な車両ながら当初から予定されていたポンプ交換以外は長時間のストップなく完走を果たし、ST-5車両を上回るスピードをみせているだけに、第3戦の欠場は残念なところではあるが、第4戦でのさらなるポテンシャルアップに期待が集まるところだろう。また第1戦にも登場したGRヤリスも、さまざまな意欲的な取り組みが行われており、第3戦でどんな改良が行われるか期待したいところだ。


 一方のMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptについては、2022年からスーパー耐久では出場台数の関係でクラスごとに“お休み”するラウンドがあるが、ST-Qクラスでも年に一度は参戦をスキップすることがあるのだという。今回のMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptの参戦スキップもそれが理由で、SUGOを選んだのはシンプルにレース距離が短いこと、マツダの本社がある広島から最も遠いから……というのが理由だそう。


 とはいえ、MAZDA SPIRIT RACINGとしてはST-5クラスに120号車倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERも参戦するので、完全にお休みというわけではない。MAZDA SPIRIT RACINGのファンとしてはしっかり応援する対象があるので楽しみにしたいところ。今後のラウンドでも、ST-Qクラスでは“お休み”のチームが出てくることがあるようで、この“理由”を頭に入れておくと良さそうだ。

2023スーパー耐久第2戦富士 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept

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