アウディの旗艦『A8』に“クワトロ”プラグインハイブリッド追加。EV走行の最大航続距離は54kmに
2023年6月28日(水)20時12分 AUTOSPORT web
アウディのフラッグシップセダンとして君臨する『A8』と、そのロングホイールベース版『A8 L』に、伝家の宝刀たる前後不等分トルク配分のquattro(クワトロ:フルタイム四輪駆動)とプラグインハイブリッド(PHEV)を初めて組み合わせた『A8/A8 L 60 TFSI e quattro』が登場。6月26日(月)より販売が開始されている。
1994年の初代デビュー以来、ブランドのスローガンでもある“Vorsprung durch Technik(技術による先進)”を具現化してきた『A8』も現行で4代目を数え、昨年には3年半ぶりの大幅アップデートを実施して最新のデザイン言語を採用。現在においてもフルLEDヘッドライトや最先端のドライバーアシスタンスシステム、最新のMMIインフォテイメントを搭載する旗艦モデルとなっている。
その『A8』に追加された“60 TFSI e quattro”は、同社にとって『A3スポーツバックe-tron』以来、約8年ぶりのPHEVとなり、初の“クワトロ”プラグインともなっている。
搭載される3.0リットルV6のTFSIにモーターを組み合わせ、システム最大出力340kW(約462PS)、最大トルク700Nmを発揮。0-100km/h加速は4.9秒で、このクラスで最高峰たる『A8 60 TFSI』の4.4秒に迫る4秒台を達成する。
総容量17.9kWhのリチウムイオンバッテリーとトランスミッションの手前に搭載する最大出力100kW(136PS)のモーター、そしてアウディ伝統のセンターデフ式quattroシステムにより、EVモードで最大航続距離54km(WLTCモード)を記録し、電動でのquattroによる走行も可能に。
パフォーマンスの面でもEVモード(モーターのみで駆動)、ハイブリッドモード(モーターと内燃エンジンの効率的な組み合わせ)、ホールドモード(回生ブレーキで得た電力によりモーターを駆動し充電残量を維持)、チャージモード(積極的にエンジンを作動させ回生により充電残量を増加)を選択することができ、さまざまな条件下で多彩で高効率な走りがもたらされる。
また、AC普通充電32A対応のオンボードチャージャーと標準装備の充電ケーブル(200V/15A/3kW+100Vアダプタ)に対応し、電気自動車e-tronモデルと共通の8kW充電ケーブルもアクセサリー(オプション)として設定され、この充電ケーブルを使用すればAC200Vで最大6.4kWの充電が可能となる。
この『A8/A8 L 60 TFSI e quattro』導入に際し、アウディは2023年12月31日までの登録を条件としてe-tronチャージングキットプラス(8kWチャージャー、チャージングケーブル、ウォールブラケットの3点セット)、もしくはチャージングキット(3kW)の充電設備工事代金をサポートする。『A8/A8 L』ともに左右ハンドル仕様が用意され、価格は『A8 60 TFSI e quattro』が1320万円、同『A8 L 60 TFSI e quattro』が1485万円(ともに税込)となっている。
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