「私だけが犯人か!」と激怒したエクアドル監督、逆風やまず。今度は連盟から“始末書”の要求が…【コパ・アメリカ】

6月28日(金)5時30分 フットボールチャンネル

 コパ・アメリカ2019(南米選手権)でグループリーグ敗退に終わり、エクアドル代表のエルナン・ダリオ・ゴメス監督が厳しい批判の嵐に晒されている。

 グループリーグ最終戦の日本戦を終えた後の記者会見では「監督を続けるべきか?」「連盟とどう話し合うのか?」と再三にわたって責任を問われ、「今までの進化を評価していない。まだ出せない結果をあなたたちは求めている! 記者の意見は受け付けない! 私だけが犯人か!」とメディアに対し激怒していた。

 日本戦の前の記者会見でも、ゴメス監督への辛辣な声が絶えなかった。質問するエクアドルメディアの記者たちは口々に「私は〜がダメだと感じていて、もっと〜すれば良いと思う」と長尺で重箱の隅をつつくような持論を述べた後に、「で、監督はどう考えますか?」と、責任を追及していた。そういった結果が出ないことへの不満がコパ・アメリカでの決勝トーナメント進出を逃したことで噴出した形だ。

 もはやゴメス監督は四面楚歌なのか。コロンビア代表監督時代に1998年フランスワールドカップ出場、エクアドル代表での第1次政権では同国を2002年日韓大会で初のワールドカップ出場に導いた。また、パナマ代表監督としても2018年ロシア大会で同国史上初のワールドカップ出場を実現させている。

 コパ・アメリカでも経験豊富な南米屈指の名将にもかかわらず、エクアドルはサッカー連盟もメディアも目の前の結果が出ないことに対して手厳しい。“激怒会見”から2日、帰国したゴメス監督にはさらなる“宿題”が課せられるようだ。

 スペイン語版『ユーロスポーツ』などによれば、エクアドルサッカー連盟はゴメス監督に対し、数日のうちにコパ・アメリカでグループリーグ敗退に終わった原因を分析した詳細なレポートの提出を求めているという。

 指揮官は「結果が良くなかったのは間違いないが、何が起こっていたのかを説明するのは難しい」と述べ、分析には時間がかかるとの見方を示している。2022年のカタールワールドカップ出場を見据えて代表チームを託したにもかかわらず、連盟側が突きつけたのは、“始末書”や“反省文”といった類のレポートだった。結果にシビアな世論に迎合した姿勢にも見える。

「国民が感じているがっかりした気持ちはわかる。国の代表のチームは国の誇り。みなさんはすごく悲しんでいるかもしれない。私たちはうまくいっていないのを理解しているが、将来に向けてより良いチームを構築していきたい。エクアドル代表は連盟も、選手も再構築が行なわれている。今回の23人は最善を尽くし、努力をして、頑張っているし、規律正しく取り組んでいる。選手たちは諦めない。我々はそういう気持ちで戦う。いろいろな点でレベルアップが必要だ」

 ゴメス監督は日本代表戦を前に、現状への理解を求めた。チームは再建の途中だと。そして「選手たちはエクアドルを愛し、文句を言われても諦めない。国民からの愛を感じている」とも。果たして指揮官との努力は報われるのか。

 相変わらず逆風が止む気配はないが、失った信頼を取り戻し、エクアドル代表が再び軌道に乗っていくことを期待したい。

(取材・文:舩木渉【ブラジル】)

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