【MLB】菊池雄星、手応え掴んだチェンジアップ バーランダーと投げ合い5勝目を目指す

6月29日(土)7時40分 フルカウント

30日の敵地アストロズ戦で今季5勝目を目指す菊池

 マリナーズの菊池雄星投手は、29日(日本時間30日)の敵地ヒューストンでのアストロズ戦で今季5勝目を目指す。前回23日(同24日)のオリオールズ戦では制球に苦しみ自己最多の5四球を与えたが、味方打線の援護を受け6回3失点の粘投で約1か月ぶりの白星を手にしてる。

 自身5連敗は是が非でも避けなければならない登板で、菊池はチェンジアップを効果的に配して挑んでいた。初回にソロ本塁打を浴び出端をくじかれたが、揺らぐことなく粘り続けた。3回に一挙8点の援護をもらうと、春のキャンプから習得に励みながらも自信を持てないでいたチェンジアップを多投。

「よかったですね。三振を奪えたのは大きかったです」

 短い言葉ながら、菊池が得たその球への手応えが伝わってきた。

 ロイヤルズのテレビ解説者で、93年の野村克也政権下で助っ人として日本一に貢献した球歴を持つレックス・ハドラー氏に、今後の菊池へ言葉を求めたのは18日のロイヤルズ戦登板の翌日だった。話の中で同氏が力説していたのが「落ちるボールの大切さ」だった。メジャー時代はチャンジアップ、また日本時代にはフォークに苦しんだ自身の経験を踏まえた話は傾聴に値するものだった。

 菊池は背水の陣で臨んだ23日の登板で序盤に1球、そして大量点の援護をもらい気持ちに余裕が出た4回からは7球を投げ、空振り三振を奪うなど、降板する6回までにその沈む球で4つのアウトを奪った。

チェンジアップを入念に確認、全投球練習の1/3以上を費やす

 実は、前日の投球練習で菊池はこれまでにない意識を覗かせていた。

 今季2番目に多いチャンジアップ8球を組み入れたあの日の登板前日、ノバック通訳を座らせた平地で7分程度の力で26球を投げたが、奇しくも、翌日の登板と同じ8球のチェンジアップを投じている。全投球の3分の1以上をチェンジアップに費やした練習を行ったのはそれが初めでだった。

 バランスを確認するようにゆったりとしたフォームで投げる中、他の球種とは違い、手首を外側へと捻るリリースにしっかりと力を入れて投げ込む姿は印象的だった。思えば、翌日の試合で組み込む“覚悟”を決めた8球であったか。

 自身の連敗を4で止めた夜、菊池は言った。

「まだまだ良くなるはずという、自分自身への期待を持ちながら、次の試合に向かいたいと思います」

 明日29日(同30日)、スプリンガー、アルトゥーベ、ブレグマン、グリエルら右の好打者を揃える地区首位のアストロズ戦に登板予定の菊池と投げ合うのは、11年のサイ・ヤング賞右腕で今季10勝に到達しているバーランダー。

 今季初対戦の難敵相手に菊池は臆することなくチェンジアップを投げ込めるかどうか。今後への試金石になるであろう登板に注目したい。(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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