GドライブにF2王者デ・フリース加入。ルシノフ、ジェンセンとともにELMS参戦へ
2020年7月2日(木)17時43分 AUTOSPORT web
ロマン・ルシノフ率いるGドライブ・レーシングは、2020年シーズンのELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに向けて、2019年のFIA-F2チャンピオンを獲得したニック・デ・フリースと契約を交わしたことを明らかにした。
現在メルセデス・ベンツEQ・フォーミュラEチームからABBフォーミュラE選手権にフル参戦しているデ・フリースは、欧州を転戦するスポーツカーシリーズの最高峰クラスを戦うことになり、オレカ07ベースのアウルス01をチームオーナー兼ドライバーであるルシノフと、ELMS LMP3チャンピオンのミケル・ジェンセンとシェアする。
しかし、F2王者に輝いたオランダ人はWEC世界耐久選手権で所属しているレーシングチーム・ネーデルランドとの契約により、Gドライブも出場するル・マン24時間ではロシアンチームを離脱。一転してライバルとして同じLMP2クラスを戦うことになる。
伝統のレースでひとり欠員が出るGドライブ・レーシングは、2018年のELMSタイトル獲得の立役者のひとりで、3年連続でともにル・マンを戦っているジャン-エリック・ベルニュを今季も起用する可能性が高いとみられている。
なお、今回明らかにされたラインアップは8月に行われる開幕戦ル・キャステレ(ポール・リカール)に向けた調整がなされているが、チームはスパ・フランコルシャンで行われる第2戦で、デ・フリースの代打を務めるドライバーを探すことを求められる。
これは第2戦スパが行われる8月9日に、ベルリンでフォーミュラEのレースが行われるためだ。
前述のとおり、デ・フリースはメルセデスからフル電動フォーミュラシリーズに出場中。また、ディフェンディングチャンピオンであるベルニュもDSテチータで2019/20年シーズンを戦っている。そのためGドライブは、ふたりの代わりとなるプロフェッショナルドライバーを用意する必要があるのだ。