【清水vs大分プレビュー】通算対戦成績は全くのイーブン…前回対戦はアウェイの大分が接戦を制する

2021年7月3日(土)13時7分 サッカーキング

[写真]=小林渓太、兼子愼一郎

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■清水エスパルス 流れの中での得点を増やし、前回対戦の借りを返したい



【プラス材料】
 前節の横浜FC戦は逆転できなかったものの、シュート数は16本対4本で決定機の回数でも圧倒した。序盤は「3−4−3」のシステムが思うようにはまらず相手のペースになったが、後半はシステムを「4−4−2」に戻して修正に成功し、一転して自分たちのペースとなった。3バックと4バックの使い分けがよりスムーズになり、状況に応じて戦い方を変えられるようになってきたこと、その中で多くのチャンスを作れるようになってきたことは戦術面の進化と言える。

 また、横浜FC戦の得点はCKからセンターバックのDFヴァウドが決めたもの。このところ、セットプレーからの得点が増えてきたことも好材料だ。

 DF鈴木義宜の負傷で守備陣の層が薄くなっている中、移籍によってDF井林章をサンフレッチェ広島から獲得したこともプラス要素と言えるだろう。

【マイナス材料】
 戦力面では、ここ2試合欠場しているDFエウシーニョは別メニュー調整が続いており、今節の出場も厳しいかもしれない。鈴木義とMF中村慶太の離脱も含めて、主力の故障が目立つのは痛いところだ。

 横浜FC戦では多くの決定機を作りながらセットプレー以外でゴールを決められず、決定力の課題は残った。今季のシュート決定率は11.5パーセントで高いとは言えず(首位の川崎フロンターレは18.4パーセント)、FWチアゴ・サンタナは頼もしさを見せつつあるが、その他に決めきる力を見せている選手がいないのは苦しいところ。

 また、ベガルタ仙台を除くと下位チームに対して良い結果を残せておらず、大分トリニータとアウェイで対戦した時は0−1で敗れている。次節には徳島ヴォルティス戦(前回対戦は0−3で完敗)も控えており、その課題を克服することが順位を上げていくためには欠かせない。

文:totoONE編集部

■大分トリニータ 深刻な得点力不足に主力選手の離脱。この窮地を乗りきれるか



【プラス材料】
 リーグ戦再開後の3連戦は1分2敗で得点なし。前節のFC東京戦は早い時間帯に失点すると、さらに前半のうちに退場者を出し、プランの変更を強いられた。最少失点のまま試合を進めてワンチャンスを狙ったが思惑どおりに試合は運べず、なす術なく完敗を喫している。3試合未勝利でJ2降格圏内の19位と、低迷するチームにプラス材料を見つけるのは難しい。

 強いて挙げるなら、試合に向けて1週間の準備期間があり、気持ちを切り替える時間があったこと。今節はJ1残留を争うライバルのひとつである14位の清水エスパルスとの対戦。勝利しても清水との立場が入れ替わることはないが、他のチームの結果次第では順位を上げることができる。勝ち点3以上の価値を得ることができるのは大きなモチベーションになりそうだ。

【マイナス材料】
 3試合続けてノーゴールと、得点力不足は深刻な問題。守備においては第19節の鹿島アントラーズ戦でスコアレスドローに持ち込んだが、他の試合では複数失点を喫しており、安定しているとは言えない。今季の目標である1桁順位の到達は厳しく、片野坂知宏監督は「後半戦に向けて目標をJ1残留に設定し直すことを共有した」と明かした。戦術を現実路線に切り替えたとしても、成熟まで時間を要しそうだ。

 今季、最終ラインで安定したプレーをみせていたDF三竿雄斗がFC東京戦での退場により出場停止。鹿島戦で負傷退場したDF坂圭祐も復帰の目処が立っていない。前半戦の殊勲者であるMF下田北斗も3試合連続でベンチ外に。主力選手が試合に出られない状況は大きなマイナスポイント。

文:totoONE編集部

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