渡航距離400km実現のメルセデス『EQC』が日本初公開。最新EVに武豊アンバサダーも「興味あり」

7月4日(木)17時34分 AUTOSPORT web

 メルセデス・ベンツ日本は7月4日、東京・六本木にてブランド初の量産型の電気自動車『EQC』の発表会を開催した。この発表を記念した特別仕様車『EQC Edition 1886』(限定55台)のWeb商談予約を7月18日(木)午前11時からメルセデス・ベンツ オンラインストアで先着順で受付を開始する。納車は2019年10月以降を予定。また、カタログモデルの『EQC400 4MATIC』の納車は2020年春頃を予定している。

  

 発表会では上野金太郎社長がEQCを自ら運転して登壇。「ダイムラー社は2016年に中長期戦略CASEを発表しました。そのなかの“E”(Electric)=電動化を推進するため立ち上げたのが電動モビリティを包括するブランド“EQ”です」と次世代を担うニューブランドを紹介した。


「EQは電気自動車そのものや、燃料電池やプラグインハイブリッドなどの電動モデルに加え、電動化に伴う関連サービスも包括しています。ダイムラー社は今後、さらに電動化を加速させていきます。具体的には2022年までに電気自動車を10モデル以上発表予定で、2030年までにはEQ販売比率を50%以上にすると宣言しています。日本においてもEQブランドのモデルを順次展開していく方針です」と語った。


■EQシリーズ第一弾はメルセデス王道路線のSUV


 EQCはEQシリーズの最初の市販車で、欧州では今年5月から受注が開始されている。

 

 EQCの電気モーターは前後アスクルに各1基ずつの合計2基を採用。非同期型2基の電気モーターを合計した最高出力は408ps、最大トルク765Nmを発生する。バッテリーはリチウムイオン電池を採用し、車体中央の床下にレイアウトされる。バッテリーのセル数は384個、重量は652kgだ。


 バッテリー容量は80kWhで、航続距離は400km(WLTCモード)を実現。低負荷領域ではフロントモーターが主に動き、ダイナミックな運転をしようとするとリヤモーターが稼働し、前後のトルクを調整して四輪駆動の優れたドライビング特性を披露する。充電は、普通充電と急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。


 EQCのプラットフォームは、GLCと共用のもの。サスペンションはフロントが4リンク、リヤがマルチリンクで、こちらもGLCと同じだ。


■従来のメルセデスからの乗り換えも違和感なし。先進装備はSクラス並み


メルセデス初の量産型電気自動車『EQC』
メルセデス初の量産型電気自動車『EQC』
メルセデス初の量産型電気自動車『EQC』。リヤのテールランプは左右一体型。
メルセデス初の量産型電気自動車『EQC』。リヤのテールランプは左右一体型。


 エクステリアはクーペ寄りの流麗なシルエットでまとめられた。ヘッドライトとグリルが一体化されたフロントマスクは、他のメルセデスSUVと一線を画したデザインに。ボディサイズは全長4761mm、全幅1884mm、全高1623mmで、GLCより長くやや低い体型。リヤのテールランプは左右一体型で、独特な雰囲気を醸し出している。


 室内に目を向けると、デザインは従来のメルセデスと同じ方向性で、質実剛健なシンプルな印象だ。インテリアの見せ場は、ふたつの10.25インチワイドディスプレイで構成されたデジタルコクピット。ステアリングの裏側には回生ブレーキの調整に用いるパドルが完備されている。


 ドライブモードはコンフォート、エコ、マックスレンジ、スポーツ、インディビジュアルの5つを用意。マックスレンジはバッテリーの最大効率を狙うモードとなっている。


 EQCにはSクラスと同じレベルの先進の安全、快適装備が整っているが、今回の最大の推しは充電管理などのEV専用機能を盛り込んだMBUXを搭載していること。これは“Hi! メルセデス”と話しかけるだけで起動する対話型インフォテインメントシステムで、EQCではこれが標準装備された。


 また、EQCにはこの他にも、さまざまな特別プログラムが用意されている。全国約2万1000基での充電サービスが1年間無料となったり、新車購入から5年間または10万kmのいずれか早い方まで、一般保証修理/定期メンテナンスなどが可能なプログラムも適用される。

インパネまわりは先進的なEQモデルの独特のデザインとなっている。エアコンの吹き出し口にはローズゴールドのEQ専用デザインが採用されている。
インパネまわりは先進的なEQモデルの独特のデザインとなっている。エアコンの吹き出し口にはローズゴールドのEQ専用デザインが採用されている。
一枚のガラス一枚のガラスカバーで融合した、ふたつの10.25インチディスプレイは空中に浮かぶように配置されている。カバーで融合した、ふたつの10.25インチディスプレイは空間に浮かび上がるように配置されている。
一枚のガラスカバーで融合した、ふたつの10.25インチディスプレイは空中に浮かぶように配置されている。


 EQC開発責任者のミハエル・ケルツ氏は「EQブランドは新たなデザイン言語で表現したチャレンジングな一台です。今後はプラグインのEQパワー、EQブーストなどEQファミリー全体を育てていきたい。すべての人が自分に適切な電気自動車を選べるようにしたい」と考えを語った。


 発表会では、新たにブランドアンバサダーに就任した騎手の武豊さんも登壇。


 日本を代表するトップジョッキーは「20年以上前に初めてメルセデスのオーナーになった時のうれしさは、今でも覚えています」とコメント。EQCについては「格好良くて興味があります」と食指を動かされたようだ。


 メルセデス・ベンツ日本初の電気自動車であるEQCの車両本体価格は『EQC400 4MATIC』が1080万円(税込)。内外装に専用品をふんだんに盛り込むとともに、ダイムラー社の創設者カール・ベンツとゴットリープ・ダイムラーが、それぞれのガソリンエンジン車を完成させた1886年に由来した車名が与えられた限定特別仕様車『EQC Edition 1886』は1200万円(税込)となっている。

発表記念特別仕様車EQC Edition 1886。シートのバックレストには”1886”の刺繍が施されている。
発表記念特別仕様車EQC Edition 1886。シートのバックレストには”1886”の刺繍が施されている。
ラゲッジルームも容量たっぷり。GLCと比べると多少狭くなっている
ラゲッジルームも容量たっぷり。GLCと比べると多少狭くなっている


AUTOSPORT web

「メルセデス」をもっと詳しく

「メルセデス」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ