「古巣マクラーレンの低迷を見ると心が痛む」とマグヌッセン

2018年7月5日(木)8時42分 AUTOSPORT web

 ハースのケビン・マグヌッセンは、かつて所属していたマクラーレンの低迷を残念に思っていると語った。
                          


 マクラーレンの若手ドライバープログラムのメンバーだったマグヌッセンは2014年、同チームからF1にデビューした。2015年にテストおよびリザーブドライバーとなった後、マグヌッセンはルノーに移籍、2017年からハースのレースドライバーを務めている。


 F1参入3年目のハースが上り調子なのとは全く対照的に、マクラーレンは低迷から抜け出せずにいる。


「彼らが今直面している問題が何なのかは分からないけれど、残念なのは確かだ」とマグヌッセンは述べた。「(現在のマクラーレンの置かれている状況には)とても驚いている」


「彼らとは連絡し合っていない。今は話をしていないけど、僕がいたころは、彼らは間違いなく素晴らしいチームだった。大規模で優れたチームだったよ」


 マグヌッセンは、少ない予算で運営しているハースのようなチームが、伝統あるチームよりも優れたパフォーマンスを発揮できるということに驚きと喜びを示した。


「彼らと競い合い、時には勝つこともできるというのは、僕らにとって素晴らしいことだ。マクラーレンが本来そういう位置にいるべきではないのは確かだけれど」


「(ハースのような)小規模チームにとって、ルノーやマクラーレンのようなチームと競い合い、ウイリアムズに勝つことができるということは、すごいことだよ。フォース・インディアでさえ、僕たちよりもずっと規模が大きいからね」


 先週末のオーストリアGPでマグヌッセンは5位でフィニッシュし、チームメイトのロマン・グロージャンが4位となったことで、ハースはF1における短い歴史の中でのベストリザルトを達成した。


 この成功でチームはコンストラクターズ選手権でマクラーレンとフォース・インディアを抜き、ルノーに次ぐ5位へと一気に順位を上げた。


 マグヌッセンは、彼とハースが今週末、シルバーストンでも好結果を出せることを期待している。彼は今までイギリスGPで3戦を戦ったが、ポイント圏内でフィニッシュしたのはマクラーレンでのルーキーシーズンでの1回だけだ。


「シルバーストンは間違いなく素晴らしいコースのひとつだ」とマグヌッセンは語った。「非常に速いコースで、方向が急激に変わる大きなセクションがいくつかある。あそこでのドライビングは本当に楽しめる」


「今年のマシンにとっては、おそらく最高のコースのひとつだ。高速コーナーが多くて、ダウンフォースが重要なコースだよ」


「高速コーナーがF1マシンの大きな見せ場になることは皆知っている。シルバーストンはまさにそういう所だ」


「シルバーストンは、実はオーバーテイクが難しいコースだ」と彼は付け加えた。「全体的に高速で、他のマシンについていくのがとても難しい」


「何カ所かいいストレートがあり、その大部分で速さを出せれば、オーバーテイクできるだろう。でも簡単にはいかない」


「ほとんどのコーナーが高速スピードだから、きちんと高速スピードでのバランスを取る必要がある。シルバーストンはめちゃくちゃに速く、流れるような、エキサイティングなコースだ」


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