ニューガーデンが今季初勝利ようやく掴む【順位結果】インディカー第10戦ミド・オハイオ決勝レース

　ミド・オハイオ・スポーツカーコースで開催されたNTTインディカー・シリーズ第10戦。4日に行われた決勝レースは、ポールポジションからスタートしたジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）が今シーズン初優勝を挙げた。

　予選19番手から決勝レースに挑んだ佐藤琢磨（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）は、10位フィニッシュとなった。

　アメリカ独立記念日に行われた第10戦ミド・オハイオ。ポールスタートのジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）がホールショットを決めレースは幕を開ける。

　しかし、後方でライアン・ハンター-レイ（アンドレッティ・オートスポート）とジェームズ・ヒンチクリフ（アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート）が接触しスピン。フェリックス・ローゼンクヴィスト（アロウ・マクラーレンSO）も後ろからロマン・グロージャン（デイル・コイン）に押されスピンを喫っしてしまう。

　このアクシデントで1周目からイエローコーションとなる。

　4周目にリスタートとなるも、ウィル・パワー（チーム・ペンスキー）とスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）が接触。パワーはスピンを喫し、そこにエド・ジョーンズ（デイル・コイン）がクラッシュ。再びイエローコーションとなる。

　レースは9周目にリスタート。トップはニューガーデン、コルトン・ハータ（アンドレッティ・オートスポート）、マーカス・エリクソン（チップ・ガナッシ）、ディクソンと続いていく。

　30周終わりでニューガーデンがピットイン。3番手のエリクソンも続く。トップのハータは翌周にタイヤ交換へ。給油作業でトラブルが発生し後退してしまう。

　ハータが交代したことで、トップのニューガーデンは2番手のエリクソンに8秒の差を築きレースをリード。3番手にディクソン、4番手にアレクサンダー・ロッシ（アンドレッティ・オートスポート）、5番手にアレックス・パロウ（チップ・ガナッシ）が続き、ハータは7番手に。

　ニューガーデンは53周を走行し最後のルーティンピットインへ。4番手のロッシも同じ周にピットイン。

　翌周、エリクソンとディクソンがピットイン。ディクソンはロッシの前でピットアウトし実質3番手をキープする。しかし、55周を走行してピットインしたパロウがディクソンの前でピットアウト。

　トップに立ったハータは57周を走行してラストピット。ポジションアップを狙いたかったが、痛恨のストールでタイムロス。トップはニューガーデン、エリクソン、パロウ、ディクソンの順で勝負のラストスティントへ。

　エリクソンに徐々にニューガーデンとの差を詰めると残り8周で3.5秒差に。さらにプッシュし、残り2周で1.4秒差に捉える。ファイナルラップで1秒以内に迫るも、ニューガーデンはリードを最後まで守り、ポール・トゥ・ウイン。ようやく今季初勝利を飾り、チーム・ペンスキーの未勝利記録にストップをかけた。

　2位にエリクソン、3位にパロウ、4位にディクソンとチップ・ガナッシは優勝を逃すも3台が上位フィニッシュを果たしている。

　19番手からスタートした佐藤琢磨は、我慢のレースを強いられたがファイナルラップで前のセバスチャン・ブルデー（AJフォイト）を交わし10位でフィニッシュした。

■NTTインディカー・シリーズ第10戦ミド・オハイオ決勝レース