中島翔哉、1年でのアンタルヤスポル退団が決定…財政問題により双方合意の上で契約解除

2023年7月5日(水)0時20分 サッカーキング

2022-23シーズンはアンタルヤスポルでプレーした中島 [写真]=Getty Images

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 スュペル・リグ(トルコ1部)のアンタルヤスポルは4日、同クラブに所属していた元日本代表MF中島翔哉との契約を双方合意の上で解除したことを発表した。

 2022年9月にアンタルヤスポルに加入していた中島は、2024年夏までの2年契約を締結していた。今回のクラブの発表によると、中島は2023−24シーズンの構想に含まれておらず、財政面も踏まえて契約解除を要請されていたという。サブリ・ギュレル会長との話し合いを経て、中島は契約解除に合意。2022−23シーズンの年俸で未払いとなっていた13万ユーロ(約2000万円)、および2023−24シーズンに受け取る予定だった63万ユーロ(約9900万円)を放棄したことが明かされた。アンタルヤスポルはクラブ公式HPを通して「我々は中島翔哉に感謝の意を表するとともに、彼の今後のキャリアにおける成功を祈っています」と伝えた。

 中島は1994年8月23日生まれの現在28歳。東京ヴェルディの育成組織出身で、ジュニア、ジュニアユース、ユースとステップアップを果たし、2012シーズンに2種登録選手としてトップチームデビューを飾った。2014年にはFC東京へ完全移籍し、同シーズンは開幕から期限付き移籍先のカターレ富山でプレー。シーズン途中の同年8月にFC東京へ復帰した。

 2017年8月にFC東京からポルティモネンセへと期限付き移籍した。海外初挑戦となった2017−18シーズンはプリメイラ・リーガ29試合の出場で10ゴール11アシストを記録し、2018年1月より完全移籍に移行。翌シーズンも結果を残し、2019年2月には日本人歴代最高額の移籍金3500万ユーロ(当時のレートで約50億円)でアル・ドゥハイルに完全移籍した。カタール・スターズリーグではおよそ半年間プレーし、2019年夏に移籍金1200万ユーロ(当時のレートで約17億円)でポルトへ完全移籍。ポルトガル屈指の名門クラブで背番号「10」を任された。しかし、2019−20シーズンは新型コロナウイルス感染症の蔓延による家族への配慮からチームを離脱したことも影響し、シーズンを通して主力に定着することはできなかった。

 翌2020−21シーズンもポルトでシーズンをスタートさせたものの、公式戦11試合に出場したうち先発はわずか2試合と苦しみ、2021年1月にはUAEプロリーグのアル・アインへレンタル移籍。しかし、新天地で2試合に出場した後、練習で重傷を負って長期離脱を強いられた。2021−22シーズンはポルティモネンセにレンタル移籍で復帰。公式戦25試合の出場で2ゴール5アシストを記録した。同シーズンの終了後、保有元のポルトとの契約を双方合意の上で解除。2022−23シーズンはアンタルヤスポルでプレーしていたが、公式戦16試合の出場に。スタメンでの出場機会はわずか7試合にとどまっていた。

 また、中島は各年代別の日本代表でも活躍。2016年にはリオデジャネイロ・オリンピックに臨むU−23日本代表で10番を背負い、全3試合に出場して1ゴールを挙げた。2018年3月にはA代表デビュー。招待国として参加したコパ・アメリカ2019にも背番号10を着けて出場しており、A代表通算では19試合の出場で5ゴールを挙げている。

 なお、現時点で2023−24シーズン以降の中島の新天地は発表されていない。新たに始まるシーズン、中島はどのクラブのユニフォームを身に纏ってプレーしているだろうか。


【画像】アンタルヤスポルが中島翔哉の退団を発表

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