東京Vのバスケス・バイロン、町田へと完全移籍「恩師のもとで頑張りたい」

2023年7月6日(木)14時3分 サッカーキング

町田への移籍が決定したバスケス・バイロン [写真]=兼子愼一郎

写真を拡大

 東京ヴェルディに所属するMFバスケス・バイロンが、FC町田ゼルビアへ完全移籍することが決定した。6日、両クラブが発表している。なお、町田の試合にはJリーグの定める第2登録期間である7月21日(金)以降から出場することができる。

 バスケス・バイロンは2000年5月16日生まれの現在23歳。チリ出身だが、小学校3年生の時に両親の仕事で来日し、2016年に強豪校の青森山田高校へと進学した。第97回全国高校サッカー選手権大会では主力として活躍し、同校の2年ぶりの優勝に貢献した。しかし、チリ国籍の同選手がJクラブに入団するには外国人枠の関係でハードルが高かったため、「海外進出、チリ代表」という自身の夢を叶える最初のステップとして日本フットボールリーグ(JFL)いわきFCへと加入した。

 その後、2020年2月にチリ1部リーグのウニベルシダ・カトリカへ期限付き移籍したが、同年10月にいわきへと復帰し、2022年にはJ3昇格を置き土産にいわきを退団して東京Vへと完全移籍した。昨年5月には日本国籍を取得する意向も示した。

 東京Vでは2022シーズンはリーグ戦28試合出場で4ゴールを挙げると、今シーズンはここまでリーグ戦22試合出場で2ゴールを記録していたが、シーズン途中に青森山田高校時代の恩師である黒田剛監督が今季から率いている町田に完全移籍することとなった。

 移籍が決定したバスケス・バイロンは東京Vのクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「このたび、東京ヴェルディからFC町田ゼルビアに移籍する事になりました。この決断は本当に悩みに悩んで、自分でした決断です。ヴェルディの選手としてシーズンを戦ってる最中、J1昇格争いをしてる中で僕がこの夏に移籍する事があるなんて正直全く想像はできませんでした。そしてもちろんヴェルディに携わる方々にとっては、理解し難い、あり得ない決断だと思うのは当然だと思います。批判されるのもわかった上での決断でした」

「今回町田に移籍する事になった、大きな1つの決め手は僕のサッカー人生の中で1番影響を受け、僕を育ててくれた黒田監督の元でやりたいという想いと、恩師の元で自分の目標や夢に向かって頑張りたいという想いです。そしてこの時期にオファーを頂けた事も1つの縁やタイミングだと思ってこの決断に至りました」

「東京ヴェルディに携わる皆さんに、今後応援して頂けるかはわからないですが、東京ヴェルディは僕にとって初めてのJリーグクラブでした。初めてピッチに立った時、初めて緑のユニフォームを着た時、初めてサポーターを目の前にした時のあの幸せと感動は絶対忘れません。選手としても一人間として僕を育ててくれた東京ヴェルディに携わるみなさんには本当に感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました」

「僕はこれからどこに行っても僕がお世話になったいわきFCや東京ヴェルディの存在は必ず僕の心の片隅にいれてやっていきます。みなさんそれぞれの反応や意見はあると思いますが、全てをパワーに変えてこれからも自分らしく頑張っていきます。どうか陰ながらでもいいので応援を宜しくお願いします」

 そして、加入する町田のクラブ公式サイトでは以下のようにコメントを発表している。

「この度、東京ヴェルディから加入することになりましたバスケス バイロンです。大きな大きな覚悟をもってきました。J2優勝とJ1昇格を必ず達成できるよう、1日でも早くチームに馴染んでチームの為に全てを懸けて闘います。そして自分の夢や目標にも一歩でも近づき叶えられるよう、日々努力して頑張ります。応援よろしくお願いします」

 なお、現在明治安田生命J2リーグで首位に立つ町田と2位の東京Vは、9日に『国立競技場』で行われる第25節で直接対決を迎える予定となっているが、登録期間の問題からバスケス・バイロンは同試合には出場することができない。

サッカーキング

「移籍」をもっと詳しく

「移籍」のニュース

「移籍」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ