二刀流戦士の異能ぶりも空しいエ軍の低迷 米専門サイトが訴える“唯一の解決策”は「オオタニをトレードで出すこと」

2023年7月9日(日)16時0分 ココカラネクスト

とりわけ打者として圧巻のパフォーマンスを続けている大谷。その快進撃もチームの復調には結びついていない(C)Getty Images

 大谷翔平(エンゼルス)は、これ以上ない形でシーズン前半戦を終えた。

 現地7月8日に敵地で行なわれたドジャース戦に「1番・指名打者」で先発した大谷は7回表の第4打席に5試合ぶりとなる今季32号ホームランをマーク。1本の三塁打も含む5打数3安打3打点を記録した。

【動画】甘い球を完全粉砕! 大谷翔平の圧巻32号をチェック

 相手2番手右腕マイケル・グローブが投じた84.2マイル(約135.5キロ)のスライダーを捉えた大谷。軽々と右中間スタンドに放り込んだ背番号17だったが、ベースを一周する表情はどこか重かった。それもそのはずで、序盤からドジャースにリードを許し続けたチームは5対10と完敗。これで5連敗となったのだ。

 今月3日(現地)に左手有鈎骨を骨折したマイク・トラウトの長期離脱など故障者が相次ぎ、不安定な戦いを繰り返すチームとは対照的にシーズン前半戦の大谷の活躍は凄まじいものがあった。打者としては、打率.302、32本塁打、71打点、OPS1.050、長打率.663、11盗塁。一方で投手としても17先発で7勝(3敗)、防御率3.32、132奪三振(奪三振率11.84)、WHIP1.10、被打率.189のハイアベレージだ。

 6月半ばで巷では「MVP争いはもう終わった。差は僅差ですらない」(米老舗誌『Sports Illustrated』)と囁かれるほどの大谷の快進撃。それも空しく借金もついたエンゼルスの現状には、米メディアからも嘆きの声が上がる。日々エンゼルスの情報を発信し続けている専門サイト『Halo Hangout』は「まさに競争力のない野球だ」とチームの現状を糾弾。そのうえで、他球団へのトレードの噂が絶えない天才にも言及した。

「今すぐにオオタニと契約を延長して喧騒に終止符を打つことが理想的な世界だ。しかし、そうはならないだろう。いまや彼が残留する保証などなく、ポストシーズン進出の可能性も微妙なチームにとって、現状を好転させる唯一の論理的な解決策はオオタニをトレードに出すことだ」

 贔屓メディアですらもトレードによる放出を肯定せざるを得ないほどに散々な状況にあるエンゼルス。悲願のポストシーズン進出の可能性が危ぶまれるチームは、後半戦での猛烈な巻き返しが求められるが……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「二刀流」をもっと詳しく

タグ

「二刀流」のニュース

「二刀流」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ