「日本の天才を失うのは恐怖だろう」大谷翔平のトレードにスペイン紙も言及! 偉才の去就は異例の話題に

2023年7月9日(日)18時0分 ココカラネクスト

ドジャース戦で敵地のファンから異例の声援を受けた大谷。その光景も彼の存在感の大きさを物語たる。(C)Getty Images

「WE WANT SHOHEI(俺たちはショウヘイが欲しい)」
「FUTURE DODGER(未来のドジャースだ)」

 現地7月8日に行なわれたエンゼルス戦で、会場となったドジャースタジアムで異例のチャントがこだました。超満員の球場から割れんばかりの声援を向けられたのは、ビジターチームの主砲・大谷翔平だ。

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 今オフのFA(フリーエージェント)後に注目が集まるなか、敵地で自然発生的に広まったライバルファンのチャント。これに大谷も最高の打撃で応えた。

 7回2死一塁の局面で迎えた打席で相手右腕のマイケル・グローブと対峙すると、カウント0-1から真ん中低めに投じられた84.2マイル(約135.5キロ)のスライダーを強振。鋭く振りぬいたバットに弾き出された打球はみるみるうちに飛距離を伸ばし、右中間スタンドに着弾した。

 もっとも、ドジャース・ファンが「ショウヘイが欲しい」と訴えたのは、ゲームに余裕があったからに他ならない。序盤から一発攻勢で畳みかけ、大谷がホームランを打つ直前まで9対2とリード。最後まで危なげなく試合を進めて10対5と終えている。

 直近10試合で1勝9敗と大きく負け越しているエンゼルス。春先こそ快調だったチームだが、シーズン前半戦は45勝46敗とついに借金(1)がついた。マイク・トラウトやアンソニー・レンドーンといった主力の故障も相次いでいる現状にあって、悲願のポストシーズン進出の可能性も薄まってきている。

 エンゼルスが苦境を迎える中で、しきりに論じられているのは大谷のトレード説だ。今季終了後にFAとなる背番号17との再契約は望み薄と見られているため、エンゼルスが他球団の若手有望株獲得に踏み切るべきだという意見は尽きない。

 この話題は野球途上国であるスペインでもクローズアップされている。全国紙『Marca』は「エンゼルスはオオタニが望むポストシーズン進出を保証できる立場にない」としたうえで、「ショウヘイ・オオタニの将来に関してはなんでも起こり得る。日本の天才を失うことは話題性の乏しいチームには最大の恐怖だろう」とトレードの可能性を指摘した。

 さらに同紙は「今のエンゼルスに必要なのはあらゆる部分の穴埋めをし、チームを補完することだ」と指摘。そして、「今のままオオタニがFAとなれば、エンゼルスはおそらくフランチャイズ史上最も偉大な選手を犠牲にする」と予想した。

 文字通り世界中で注目を集める大谷の去就はいかなる決着を見るのか。トレード市場の締め切り(現地8月1日)まで1か月を切ったなかで話題は尽きない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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