連夜の2桁失点大敗のエンゼルス 7月急失速を受け大谷翔平の去就にMLB公式が言及「トレードは予想されていないが…」
2023年7月9日(日)18時48分 ココカラネクスト

ドジャース戦で敵地のファンから異例の声援を受けた大谷。その光景も彼の存在感の大きさを物語たる。(C)Getty Images
エンゼルスの阪神は現地時間7月8日(日本時間9日)、敵地でのドジャース戦に「1番・指名打者」で先発出場した。この日、1・2打席目に連続で安打を記録すると7回の第4打席では今季32号本塁打を放つなど3安打3打点を記録した。しかし、チームは連日の2桁失点を喫するなど、5-10で敗れ、5連敗。7月の成績が1勝7敗と大きく負け越したまま、オールスター前の日程を終えている。
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エンゼルスはこの日も早い回から失点を重ねた。先発のリード・デトマーズが初回、1番のムッキー・ベッツにレフトへのホームランを浴び早々に先制点を許すと、2回にもマックス・マンシーの本塁打を含む4安打でさらに5点を献上。その後もドジャース打線に3ホーマーを打たれるなど、前日に続いての長打攻勢で終わってみれば10失点。エンゼルスは後半に得点を挙げ追い上げるも届かず、大谷の5試合振りの快音も勝利には結びつかなかった。
この日、エンゼルスは4番で起用されたジョー・アデルが初回の打席の後、腹部を押さえながら表情を歪め、その裏の守備にはつかずグラウンドを後にしている。
連敗が止まらず、負傷者もさらに増える恐れが出てきたエンゼルス。この試合を終え勝率も5割を下回るなど、チームの勢いを失いつつある中でオールスターブレイクを迎えることとなった。ポストシーズン進出が遠ざかれば今オフFAを迎える大谷の放出なども噂されている中、メジャー公式サイト『MLB.com』もこの日の結果と共に、現状のエンゼルスについて見解を綴っている。
同メディアは、アデルに替わってレフトを守ったルイス・レンヒーフォの拙い守備などがあったことなどもフォーカスしながら、この日の大量失点に関して「最近のエンゼルスの苦戦を象徴するものだった」と振り返った。また「彼らはオールスターブレイクを45勝46敗で迎える。5割を切るのは4月24日の11勝12敗以来。フリーウェイ・シリーズ(対ドジャース戦)では2021年まで遡り10連敗となった」と現状の成績や同カードでの戦績についても説明している。
さらに「エンゼルスは8月1日のトレード期限に向けて厳しい立場にある。二刀流のスーパースター、ショウヘイ・オオタニが契約最終年であり、エンゼルスは初のポストシーズン進出を目指して今季を戦っていた」として、続けて「オオタニは、成績に関係なくトレードされるとはまだ予想されていないが、球団がデッドラインに近づくと方針が変わる可能性がある」と指摘。背番号17のトレード放出の可能性にも触れている。
記事では他にも大谷のスタッツについて「32本塁打と6三塁打でメジャートップとなっている」と記すなど、その活躍ぶりも称えている。攻勢がみられた6月の戦いぶりから一気に失速したエンゼルス。チームとして大谷のパフォーマンスを活かす結果が求められるものの、球宴後も瀬戸際での戦いは続くのかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]