J2初の国立開催、“東京クラシック”は劇的展開! 町田が2点先行も…東京Vが染野2発で同点に

2023年7月9日(日)20時27分 サッカーキング

国立開催の“東京クラシック”はドローで終了 [写真]=兼子愼一郎

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 明治安田生命J2リーグ第25節が9日に行われ、FC町田ゼルビアと東京ヴェルディが対戦した。

 今シーズンの明治安田生命J2リーグで2度目となる“東京クラシック”は、ホームの町田が首位、アウェイの東京Vが2位という状況で迎える。5月13日に行われた第15節ではエリキが決勝ゴールを挙げ、町田が1−0で勝利していた。今季2度目の対戦は、明治安田生命J2リーグ史上初となる『国立競技場』での開催に。町田のホームゲーム歴代最多入場者記録を更新する38,402名の観客がスタジアムに駆けつけた。

 試合は立ち上がりに動く。2分、町田GKポープ・ウィリアムが前線へ蹴り込んだロングフィードから、右サイドでボールの奪い合いが発生。頭で競り合ったボールを拾った平河悠が左足で中央へ繋ぐと、待っていたエリキがヒールで落とし、安井拓也とのワンツーでペナルティエリア右に侵入する。フィニッシュは東京VのGKマテウスに阻まれたが、こぼれ球を藤尾翔太が押し込み、町田が幸先良く先手を取った。

 その後は東京Vがボールを握る時間が続いたものの、38分には町田が前線への素早いプレスでショートカウンターを発動。敵陣中央まで寄せて行った下田北斗が稲見哲行からボールを奪うと、ボールを拾ったエリキが相手選手を引き付けて中央へパス。最後は走り込んでいた安井がゴールネットを揺らし、町田が2点をリードしてハーフタイムに突入した。

 後半に入っても両チーム激しい攻防戦を繰り広げる中、東京Vは66分からピッチに立った新井悠太が違いを作り出す。70分、左サイドで浮き球パスを引き出して前を向くと、スピードに乗ったドリブルを開始。ペナルティエリア左に寄せてきた平河を切り返しでかわし、右足でシュートを狙ったが、ここはポストに嫌われた。

 それでも東京Vは73分、右サイド高い位置でボールを受けた宮原和也がアーリークロスを送ると、飛び出してきたGKポープ・ウィリアムの前で先に触った染野唯月がヘディングシュート。7月4日に鹿島アントラーズからの期限付き移籍が発表され、昨シーズン後半戦以来の東京V“復帰”を果たしたアタッカーが、加入後初戦でゴールを決めた。

 1点を返した東京Vは83分、左サイドへの縦パスを途中出場の綱島悠斗が頭でフリックし、背後のスペースへボールを繋ぐ。フリーでスペースに入った新井が左足でクロスボールを送ると、ディフレクションしたボールを染野が頭で沈め、土壇場で試合を振り出しに戻した。

 負けられない町田は後半アディショナルタイム、前線への大きなロングフィードにエリキが反応。一気にスピードを上げて背後のスペースに潜り込み、ペナルティエリア中央から右足を振ったものの、シュートは無常にもクロスバーの上へ外れてしまった。

 試合はこのままタイムアップ。町田が2点を先制しながら東京Vが追い付く劇的展開となり、痛み分けのドローで終了している。これで首位の町田は2位の東京Vとの勝ち点差「10」をキープ。今後の優勝を争うであろう“ライバル”を相手に、最低限の結果を残した。

 次週、両クラブはともに12日開催の天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会・3回戦に臨む。町田は横浜F・マリノスと、東京VはFC東京と対戦予定だ。その後、次節の明治安田生命J2リーグが開催され、町田は16日に敵地でブラウブリッツ秋田と、東京Vはホームで徳島ヴォルティスと、それぞれ対戦する。

【スコア】
FC町田ゼルビア 2−2 東京ヴェルディ

【得点者】
1−0 2分 藤尾翔太(FC町田ゼルビア)
2−0 38分 安井拓也(FC町田ゼルビア)
2−1 73分 染野唯月(東京ヴェルディ)
2−2 83分 染野唯月(東京ヴェルディ)

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