トヨタ、WRCチャレンジプログラムを再開。育成の勝田貴元が第4戦エストニア参戦へ

2020年7月10日(金)17時55分 AUTOSPORT web

 TOYOTA GAZOO Racingは7月10日、新型コロナウイルスの影響で2020年3月以降、延期されていた『TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム』を、WRC世界ラリー選手権のシーズン再開に合わせて再始動させると発表。育成選手である勝田貴元のWRC参戦を、第4戦エストニアから再開させるとアナウンスしている。


 日本人WRCレギュラードライバーを目指しTGR WRCチャレンジプログラムの下でラリーの経験を積み重ねている勝田。今シーズンは開幕戦モンテカルロをはじめ、スウェーデン、ポルトガル、フィンランド、グレードブリテン(イギリス)など全8ラウンドにトヨタ・ヤリスWRCでの参戦が予定されていた。


 しかし、新型コロナウイルス“パンデミック”によるラリーの延期・中止などにともない、同プログラムもシーズン途中での中断を余儀なくされていた。だが、WRCが改訂版カレンダーを発表し、2020年シーズンの再開をアナウンスしたことで育成プログラムもふたたび稼働することに。


 勝田はシーズン再開ラウンドとして9月4〜6日に設定されたラリー・エストニアからWRCトップクラスへの挑戦をリスタートさせる。その後は第6戦ドイツ、第7戦イタリア、そして母国日本での最終戦ラリー・ジャパンに挑む予定だ。


 なお既報のとおり、勝田はこのエストニア・ラウンドを前に、8月1日にフィンランド国内で行われるラリーイベント『コッコラ400ラリー』へ出場することが決まっている。


■「フィジカル面の強化やeスポーツへの挑戦の成果を出せるようにしたい」と勝田


「WRCの2020年シーズン再開が待ち遠しい。タカ(勝田貴元)がラリー・エストニアに参戦するのは特に楽しみだ。彼の経験と強さが活きるラリーだからね」と語るのは、TGR WRCチャレンジプログラムを監修するトミ・マキネンTOYOTA GAZOO Racing WRT代表。


「彼がヤリスWRCのスピード感覚を取り戻し、よい走りができるようサポートしていく。そのため、高速ステージが特徴のラリー・エストニアは重要になる」


 勝田は「延期されていたWRCがいよいよ9月から再開と発表され、うれしいです」と喜びのコメント。


「また当初、僕の参戦予定にはなかったラリー・エストニアから参戦させて頂けることとなり、チーム関係者の皆さまに感謝しています」


「体調管理には引き続き充分に警戒しつつ、自粛期間中の走れない期間を利用して行ってきたフィジカル面の強化やeスポーツへの挑戦の成果を出せるように挑みます。今後とも応援をよろしくお願いします」

勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) 2020年WRC第2戦スウェーデン


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