【川崎Fvs柏プレビュー】川崎Fは得意のホームで3連勝なるか…柏は前線の連係強化で連敗脱出を狙う

2020年7月10日(金)20時41分 サッカーキング

[写真]=兼子愼一郎、J.LEAGUE

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■川崎フロンターレ 攻撃陣が絶好調! 最大の敵は過密日程と疲労



【プラス材料】
 前節のFC東京戦は4−0で大勝。攻守ともに圧倒した内容とスコアで“多摩川クラシコ”を制したことは、チームにとって明るい材料だ。特筆すべきは攻撃陣の爆発だろう。

 1ゴール・2アシストのFWレアンドロ・ダミアン、2ゴールのMF長谷川竜也、右サイドで攻撃の起点を担い続けるMF家長昭博の3トップは、持ち味を存分に生かして好調を維持。前線の破壊力に頼るわけではなく、自慢の中央突破とサイドを使ったワイドな攻撃をバランスよく使い分けている。今節も多彩な崩しを見せてほしいところだ。

 今節はこれまでのリモートマッチと異なり、『等々力陸上競技場』に観客を入れての開催となる。「サポーターの方が来てくれるのは力になる。ゴールをした後に皆さんと喜びを分かち合いたい」とL・ダミアンも口にする。リーグ再開後3連勝を目指す。

【マイナス材料】
 リーグ再開後の3連戦の最後は、中2日で行うタイトな一戦になる。

 ポイントは、やはりコンディションの調整になるだろう。鬼木達監督はここまでの2連戦のスタメンを固定。この3戦目は、チームの疲労がピークに達している中で迎えることになる。「誰が試合に出ても自信を持って送り出せる」と指揮官は口にしており、スタメンを入れ替える可能性もあるだろう。いずれにせよ、主力がどれだけ回復した状態で臨めるかがカギとなりそうだ。

 対戦相手の柏レイソルは連敗中ということもあり、高いモチベーションで向かってくることは容易に想像がつく。「球際やゴール前、そこのところで自分たちが上回らないといけない。走り勝つことや球際で勝つことにこだわってやっていきたい」と鬼木監督。心身ともにタフな消耗戦を制したい。

文:いしかわごう
 
■柏レイソル 新戦力と既存戦力の連係向上が連敗脱出のカギ



【プラス材料】
 リーグ再開初戦の第2節・FC東京戦に交代で出場した3選手、MF戸嶋祥郎、FW神谷優太、MF仲間隼斗はいずれも新加入選手。「攻守において役割を果たし、彼らの個性を発揮してくれた」とネルシーニョ監督は高い評価を与えた。

 また、前節の横浜FC戦では、同じく新加入のFW呉屋大翔が移籍後初ゴールを記録。そのゴールをアシストしたのが神谷と、新加入選手の活躍が際立つ。中でも呉屋は味方から入るボールをピンポイントで合わせて何度もフィニッシュに絡んでいた。ネルシーニョ監督から「今年はゴール前で違いを出せる選手がいる」と評価を受けるとおり、FWオルンガ、MF江坂任との連係が磨かれれば得点量産の可能性も十分ありそうだ。

 結果が出ないチームにおいて、調子を上げてきているのが江坂だ。ボールに触る機会が多く、チームは彼を経由することでチャンスを生み出している。

【マイナス材料】
 リーグ再開後はホームで2連敗。準備期間中に対外試合を組まなかったことが原因か、選手の試合勘・コンディションが本調子にはほど遠く、難しい戦いを強いられている。

 特に北海道コンサドーレ札幌との開幕戦でインパクトを残したオルンガの調子が上がらない。要所で存在感を発揮するものの、FC東京戦では4度の決定機を外すなど、本来のパフォーマンスと比べると明らかに精彩を欠く。また、FWクリスティアーノは筋肉系の故障で直近の2試合でメンバー外となった。推進力のある背番号9の不在もチームの低調に追い打ちをかけている。

 前節の横浜FC戦は相手のビルドアップにボールの奪いどころを見出せずに後手を踏んだ。同じくボールを握ることに長けた川崎フロンターレ相手に同様の問題が噴出するようでは、非常に厳しい展開が予想される。

文:鈴木潤

サッカーキング

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