R-モータースポート、2019年登場の新型アストンマーチンGT3をバサースト12時間に投入か

2018年7月12日(木)12時7分 AUTOSPORT web

 7月10日に2019年の『リキモリ・バサースト12時間』への参戦表明を行なったR-モータースポートのチーム代表、フロリアン・カメルガー博士は、2018年のル・マン24時間で初公開されたアストンマーチンの新型GT3カー『アストンマーチン・バンテージGT3』をオーストラリアを代表するGTレースでデビューさせたいと語った。


 R-モータースポートはアストンマーチンのカスタマーチームとして、今季から台数制限が設けられたブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップのプロクラスに参戦しているスイス籍のチームだ。


 レッドブルF1のクリスチャン・ホーナーが創設したアーデン・モータースポーツと、スポーツカーレースの強豪であるイオタスポーツの支援を受けながら2台のアストンマーチンV12バンテージGT3を走らせる同チームは、参戦2戦目となるシルバーストンで早くも初優勝を飾るなどの活躍を見せている。

R-モータースポートがブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップで走らせるV12バンテージGT3


 そんなチームは10日、2019年1月31〜2月3日にオーストラリア、マウントパノラマ・サーキットで開催されるバサースト12時間への参戦を表明。2台のアストンマーチンのGT3カーでレースに出場する準備ができている旨をアナウンスした。


 この際、チームはドライバーラインアップや参戦車両などの詳細を明らかにしていなかったが、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジは、R-モータースポーツが今年6月に初公開された新型アストンマーチン・バンテージGT3を、バサーストでデビューさせる予定であると報じている。


 現行のV12バンテージGT3に代わる新世代バンテージGT3は、今季WEC世界耐久選手権のLM-GTEプロクラスに登場したバンテージAMRから派生したマシンとされ、ベース車のフルモデルチェンジに即した大幅なデザイン変更と、4リッターV8ツインターボエンジンを採用するなど、まったく新しい次世代のGT3カーとなっている。


「今年2月にアストンマーチン・レーシングから発表があったとおり、2019年にはカスタマーチームに対して新型バンテージGT3がデリバリーされる予定だ。我々はそのマシンを(バサーストで)走らせるつもりでいる」と語ったR-モータースポートのカメルガー博士。


「現行のV12バンテージGT3も依然として高い競争力を誇っているのは事実だが、我々は新しいマシンに長期的な成功への希望を見出したいと考えている。エキサイティングな新車をデビューさせるために、バサースト12時間よりも最適なイベントはないだろう」


「ドライバーにとって、もっともチャレンジングなコースのひとつとして有名なマウントパノラマ(・サーキット)で行われるこのイベントは、世界でもっとも重要な長距離GTレースのひとつだからね」

昨今のトレンドである“LM-GTEマシンとの共通化”が図られているとされるアストンマーチン・バンテージGT3


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