ギグス氏、C・ロナウドの電撃移籍に言及「大きな挑戦。すごい履歴書になる」
2018年7月13日(金)9時53分 サッカーキング
イギリスのテレビ局『ITV』にてインタビューに応じたギグス氏は「彼がレアル・マドリードを去ってイタリアに行くとは驚いた」と正直な感想を述べながら、イングランド、スペイン、イタリアを代表する名門を渡り歩くキャリアに舌を巻いた。
「彼にとって、33歳を迎えての移籍は大きな挑戦になるだろう。彼が行くのはイタリア屈指のビッグクラブだからね。自分の履歴書にマンチェスター・U、レアル・マドリード、ユヴェントスと書けるのはすごいことだ」
一方でギグス氏は、C・ロナウドが今回の移籍を決断した背景に、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシへの強烈な対抗心があるとの持論を展開した。
「クリスティアーノはメッシを上回る存在でいることに執着している。今の彼は、『自分はイングランドでもスペインでも勝者になった。そしてイタリアでも勝者になる。もちろん、ポルトガル代表でも勝者になっている』と言うことができる。『ロナウドはメッシより優れているのか?』と人々が話す時、そういった実績が有利な材料になる可能性はあるからね」
C・ロナウドの移籍により、伝統の一戦こと“エル・クラシコ”でのメッシとの競演が見られなくなったのは、リーガ・エスパニョーラのファンとしては寂しい限りだ。その一方で、絶対的エースを失ったレアル・マドリードがどのように変貌していくのかは興味深い。もちろん、今年1月からウェールズ代表を指揮しているギグス氏としては、チームの大黒柱であるFWギャレス・ベイル、レアル・マドリードの新エースの座を掴んで欲しいところだろう。
文=北村敦