“新天地”韓国で躍動するMF小塚和季が名門復活の切り札となるか?! 次節は江坂との日本人対決

2023年7月13日(木)20時10分 サッカーキング

水原三星ブルーウィングスで躍動しているMF小塚和季[写真提供=韓国プロサッカー連盟]

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 川崎フロンターレから韓国Kリーグ1(韓国1部)の水原三星ブルーウィングスに完全移籍したMF小塚和季が、新天地で早くもチームの中核を担っている。

 小塚は7月12日、ホームの水原ワールドカップ競技場で行われた浦項スティーラーズとのKリーグ1第22節で先発フル出場。移籍後初出場を飾った前節の大田ハナシチズン戦に続き、2戦連続で先発に名を連ねた。

 この試合で小塚最大のハイライトとなったのが60分。小塚は自陣から針の穴を通すようなスルーパスを最前線のFWチョン・ジヌに送り、決定機を演出。これにより、チョン・ジヌを後方から倒した相手DFの退場を引き出した。

 そして、この退場で得たFKをセルビア人FWフェイサル・ムリッチが直接決めて先制。小塚のパス1本が、チームに数的優位と先制点をもたらした。ただ、結果は1−1の引き分けに終わっている。

 水原三星は第22節を終えて2勝6分14敗の勝ち点12で、12チーム中最下位に沈んでいる。リーグ優勝4回、韓国FAカップ優勝5回の実績を誇る名門が、クラブ史上初となる2部降格の危機に瀕している。

 それだけに、2010年にプレーした高原直泰、昨季後半に在籍した齋藤学に次いで、クラブ3人目の日本人選手となる小塚にかかる期待は大きい。

 現在の水原三星には元Jリーガーが多数。FW安柄俊(元川崎、ジェフユナイテッド市原・千葉、ツエーゲン金沢、ロアッソ熊本)やDF韓浩康(元モンテディオ山形、ブラウブリッツ秋田、横浜FC)のほか、MFキム・ボギョン(元セレッソ大阪、大分トリニータ、松本山雅FC、柏レイソル)、DFイ・キジェ(元清水エスパルス)、MFチェ・ソングン(元ヴァンフォーレ甲府、サガン鳥栖、FC岐阜)、FWキム・キョンジュン(元徳島ヴォルティス)が在籍している。

 また、チームを率いるキム・ビョンス監督も現役時代、コスモ石油四日市FCや大分トリニティ(大分トリニータの前身)でプレーしており、コーチには元FC東京のオ・ジャンウンもいる。小塚のチームへの適応は問題ない様子だ。

 なお、水原三星は7月15日にホームで行われる第23節で首位の蔚山現代と対戦する。浦和レッズから蔚山に完全移籍した江坂任との日本人対決も楽しみだが、小塚がチームを勝利に導く活躍を披露できるかにも注目したいところだ。

文=ピッチコミュニケーションズ

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