FP3はポルシェがトップ3独占。アルピーヌ、BMW、ランボルギーニのLMDh勢が上位に並ぶ/WEC第5戦
2024年7月14日(日)0時7分 AUTOSPORT web

7月13日、ブラジルのインテルラゴス・サーキットでWEC世界耐久選手権第5戦『サンパウロ6時間』のフリープラクティス3回目が行われ、ウィル・スティーブンス/ノルマン・ナト/カラム・アイロット組12号車ポルシェ963(ハーツ・チーム・JOTA)がトップタイムをマークした。
前日の金曜日に開幕したWECブラジル・ラウンドは、明けた13日土曜に予選日を迎えた。F1が開催されるグランプリコースとしておなじみのインテルラゴスでは、サーキット上空を覆った曇り空から細かい雨が落ちるなか、現地10時30分から予選前最後のプラクティスが実施された。
ドライコンディションで始まった同セッションでは序盤にポルシェ963の5号車と同6号車、2台のポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ勢がタイミングモニターの最上段に並ぶが、開始から10分が過ぎた頃カラム・アイロット駆る12号車ポルシェ963(ハーツ・チーム・JOTA)が1分24秒297というタイムでワークスカーのそれを上回る。
60分間のセッション中盤、ターン10で36号車アルピーヌA424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)から接触された11号車イソッタ・フラスキーニ・ティーポ6-C(イソッタ・フラスキーニ)がスピンを喫する。アクシデントの直後、短いフルコースイエロー(FCY)が導入されたが、11号車は自力でコースに戻ることができた。
この件を除きFP3はスムーズにセッションが進んでいき終盤のアタック合戦はないまま終了。結局ポルシェ勢がワン・ツー・スリーで上位を固め、1分24秒644を記録した35号車アルピーヌA424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)が4番手に。以下15号車BMW MハイブリッドV8(BMW MチームWRT)、63号車ランボルギーニSC63(ランボルギーニ・アイアン・リンクス)、38号車ポルシェ963(ハーツ・チーム・JOTA)と上位7番手までにLMDhカーが並び、これに続いたフェラーリ499Pの50号車(フェラーリAFコルセ)と83号車(AFコルセ)までが1分24秒台に入った。
前日のFP2でワン・ツーを記録したTOYOTA GAZOO RacingのトヨタGR010ハイブリッド7号車と8号車は1分25秒台中盤のタイムで13番手、14番手となっている。
LMGT3では終盤に1分35秒488というタイムをマークした、マンタイ・ピュアレクシング92号車ポルシェ911 GT3 R(アレクサンダー・マリキン/ジョエル・シュトーム/クラウス・バハラー組)がクラス首位。佐藤万璃音組95号車マクラーレン720S GT3エボ(ユナイテッド・オートスポーツ)がトップと0.062秒差のクラス2番手となり、85号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(アイアン・デイムス)を間に挟み姉妹車59号車マクラーレンが同4番手に。
小泉洋史組82号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R(TFスポーツ)がこれに続く5番手。この他の日本勢は、777号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3(Dステーション・レーシング)が9番手、木村武史組87号車レクサスRC F GT3は12番手で予選前最後のプラクティスを終えている。
このあと予定されている予選とハイパーポールは、14時30分(日本時間14日2時30分)から行われるLMGT3予選を皮切りに、LMGT3ハイパーポール、ハイパーカー予選、同ハイパーポールと進み、各クラスのハイパーポールで決勝レースの上位グリッドとポールシッターが決定する。
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