なでしこ、パナマに5発快勝でW杯へ弾み! 長谷川唯は2得点1アシスト、藤野あおばが初ゴール

2023年7月14日(金)20時59分 サッカーキング

約1週間後にW杯の初陣を控えるなでしこジャパン(撮影は4月の国際親善試合ポルトガル戦) [写真]=ムツ カワモリ

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 MS&ADカップ2023が14日に行われ、日本女子代表(なでしこジャパン)とパナマ女子代表が対戦した。

 FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023で3大会ぶり2度目の優勝を目指すなでしこジャパン。既に23名のメンバーおよび背番号も発表されており、今回の試合はワールドカップ前に行われる最後の実戦の場となる。

 FIFAランキング52位のパナマ女子代表とは東京オリンピック前の2021年4月にも対戦しており、当時は7−0と圧勝していた。約2年ぶりの対戦に向けて、池田太監督は「3−4−2−1」のシステムを採用。キャプテンの熊谷紗希を筆頭に、清水梨紗や遠藤純らの海外組が先発に名を連ねた。中盤はマンチェスター・Cで活躍する長谷川唯と、リヴァプール所属でなでしこジャパンの“10番”を託された長野風花のコンビとなる。

 宮城県の『ユアテックスタジアム仙台』でキックオフを迎えた一戦は、序盤から宮澤ひなたが得意のスピードを存分に発揮してゴールに迫る場面を作ったものの、決定機には至らない。25分には藤野あおばが積極的な縦突破からペナルティエリア右へ侵入し、迷わず右足を振り抜いたものの、シュートは相手GKに弾き出された。こぼれ球を遠藤が右足で狙ったものの、枠を外れている。

 その後も藤野の突破で右サイドからチャンスを演出し続けると、33分に均衡が破れる。自陣中央で前を向いた長谷川がロングパスで右サイドへ展開すると、駆け上がった清水がダイレクトでループシュート。意表を突く一撃はGKの頭を超えてゴールに吸い込まれ、なでしこジャパンが先手を取った。

 続く37分には敵陣左サイドでの遠藤と宮澤のパス交換から、引いた位置でボールを引き取った田中美南が中央を通すスルーパスを供給。3列目から飛び出してきた長谷川は前に出ていたGKの位置を確認してループシュートを沈める。1点目をアシストした長谷川が今度は自らゴールネットを揺らし、なでしこジャパンがリードを広げた。

 44分には左サイドでボールを持った遠藤がクロスボールを送ると、ボックス内で待っていた田中がファーストタッチからループシュートを狙ったが、ここはクロスバーに嫌われる。こぼれ球に飛び込んだ宮澤のシュートも枠を捉えきれず、前半はこのままなでしこジャパンの2点リードで終了した。

 後半に入ると、なでしこジャパンは遠藤と田中を下げ、清家貴子と植木理子をピッチに送り出す。昨季のYogibo WEリーグで得点王に輝いた植木が最前線に入った。立ち上がりの49分に清水の放ったアーリークロスから植木がダイレクトボレーを狙うも、シュートはGK正面へ。その後も植木が果敢にゴールを狙った動きを続けるも、なかなか3点目を挙げることはできない。

 それでも60分、左サイド内側のスペースでスルーパスに反応した宮澤が、スピードに乗ってペナルティエリア左の深い位置に侵入。対峙した相手を振り切ってマイナス方向へ折り返すと、ニアに走り込んだ植木がスルーし、待っていた藤野がファーストタッチから右足でゴールネットを揺らした。藤野の代表初ゴールでなでしこジャパンが勝利を決定付ける3点目を奪っている。続く61分には、ペナルティエリア手前で清家からのパスを受けた長谷川がミドルシュートを放つと、相手選手に当たって軌道が変わり、ゴールに吸い込まれた。

 その後は62分に藤野を下げて浜野まいか、69分に宮澤に代えて猶本光、長谷川に代えて林穂之香を投入。83分にはこの日が代表初スタメンだった石川璃音に代えて、高橋はなを送り出した。80分には植木がペナルティエリア内で倒されたかと思われたが、ファウルはペナルティエリアの外だったと判定され、PKは与えられず。それでも、ペナルティエリア手前左寄りの位置で獲得したフリーキックを猶本が直接狙うと、カーブをかけてニアサイドに向かったシュートはポストに嫌われた。

 後半アディショナルタイムにはセットプレーから南萌華がダメ押しの5点目を記録。試合はこのままタイムアップを迎え、なでしこジャパンがワールドカップ前最後の試合で大勝を飾った。長谷川は2ゴール1アシストの活躍を見せ、藤野はA代表の一員としての初ゴールをマーク。清水と南も得点を挙げ、約1週間後に控えたワールドカップに向けて弾みをつけている。

 この後、なでしこジャパンの一行は決戦の地であるニュージーランドに向けて出発予定。22日にはグループCの開幕戦でザンビア女子代表と、26日には第2節でコスタリカ女子代表と、31日には第3節でスペイン女子代表と激突する。

【スコア】
日本女子代表 5−0 パナマ女子代表

【得点者】
1−0 33分 清水梨紗(日本女子代表)
2−0 37分 長谷川唯(日本女子代表)
3−0 60分 藤野あおば(日本女子代表)
4−0 61分 長谷川唯(日本女子代表)
5−0 90+2分 南萌華(日本女子代表)

【スターティングメンバー】
日本女子代表(3−4−2−1)
GK:山下杏也加
DF:石川璃音(83分 高橋はな)、熊谷紗希、南萌華
MF:清水梨紗、長谷川唯(69分 林穂之香)、長野風花、遠藤純(46分 清家貴子)
FW:藤野あおば(62分 浜野まいか)、宮澤ひなた(69分 猶本光);田中美南(46分 植木理子)


【ゴール動画】なでしこジャパン、W杯前最後の試合で大量4得点!

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