山中竜也、7回にダウン…判定0—3でV2ならず「申し訳ない」

7月14日(土)6時1分 スポーツ報知


◆プロボクシング世界戦 ▽WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦 ○ビック・サルダール(判定 0—3)山中竜也●(13日・神戸市立中央体育館)

 王者・山中竜也(23)=真正=が同級3位・ビック・サルダール(27)=フィリピン=に0—3の判定で敗れ、2度目の防衛に失敗した。7回にダウンを喫し、終盤の反撃も及ばず。減量苦に悩まされていた山中は再起する場合、ライトフライ級(48・9キロ以下)への転向が濃厚だ。戦績は山中が16勝(5KO)3敗、サルダールが18勝(10KO)3敗。国内ジム所属の世界王者は6人となった。(観衆 2200)

 山中が本拠・神戸で王座を奪われて涙した。自宅から自転車で会場入りした庶民派は「応援してくださった方々に申し訳ない」。女手ひとつで6人きょうだいを育ててくれた観客席の母・理恵さん(47)や弟、妹らへV2を届けられなかった。

 7回に正面でサルダールの右ストレートをもらい、4回戦時代以来プロ2度目のダウン。立ち上がるも15キロもの減量苦から足がつり、最後まで挽回できなかった。「効かされた。相手はパンチがあった」と唇をかんだ。

 6月には神戸市内で、離れて住む父(46)と会い勇気づけられた。小学5年時に両親が離婚。少年時代は、年に数回だけ会う父に対し「母さんに迷惑かけて…」との思いもあったが、世界王座獲得後に初めて会うと「世界戦、勝って良かったな。次も頑張れ」と激励してくれた。数分間の立ち話を終え、父は溶接業の現場へ戻っていった。

 完敗にも「このままでは終われない」と前を向いた。再起ならライトフライ級転向が濃厚。ダウンのダメージを考慮して神戸市内の病院に向かったが、関係者によると意識はしっかりあったという。しばし拳を休めた後、立ち上がる。(田村 龍一)

スポーツ報知

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