【岡山】玉野光南、岡山へ希望の1勝 主将は実家裏山土砂崩れで避難所生活

7月14日(土)6時5分 スポーツ報知

5回コールドで初戦を突破し、校歌を歌う玉野光南ナイン

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◆第100回全国高校野球選手権記念岡山大会 ▽1回戦 玉野光南10—0吉備高原=5回コールド=(13日・倉敷マスカット)

 西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山では、避難所生活も経験した井上佑樹(3年)が主将を務める玉野光南が、吉備高原に5回コールドで白星発進した。大会への影響も懸念されたが、予定通りに全出場校がそろった開会式の後、倉敷マスカットスタジアムで2試合が行われた。2回に遊撃へ適時内野安打を放った井上佑は「改めて野球ができることに感謝しました」と、神妙な面持ちで語った。

 今回の豪雨では、井上佑が住む県北中部の高梁市中井町の自宅にも危機が迫った。裏山で土砂崩れが発生した。当初は自力で土砂をかきだしていたが、雨脚が強まり、家族から「家はもういいから命だけは」と言われて、7日に町内の避難所に入った。その後は親戚の家に移動して難を逃れた。だが、自宅までの1本道が土砂で塞がれ、11日まで家に帰ることができなかった。帰宅した時には土砂が家の壁でなんとか止まり、床下浸水で済んだ。その間は「主将の自分が試合に出れなかったらどうしよう」と常に野球のことが頭にあったという。

 県高野連によると、豪雨で5校7人が床下浸水、16校38人が床上浸水の被害を受けた。また、当初は3球場で開催する予定だったが、倉敷市営球場が自衛隊の拠点となり、2球場での日程に組み直された。

 玉野光南は次戦で創志学園と対戦する。2年前の岡山大会決勝で8回まで1点をリードしながらも、9回に逆転された因縁の相手だ。当時スタンドで観戦し、涙を流した井上佑も「できることをして、攻めていきたい」と苦難を乗り越え、5年ぶりの夏の甲子園を目指す。(牟禮 聡志)

 ◆おかやま山陽主将実家1階水没倉敷商も被害多数

 岡山の他校の選手にも被害が相次いだ。3季連続甲子園出場を狙うおかやま山陽の井元将也主将(3年)は、真備町の実家の1階が水没した。「ショックが大きいです。でも家族から『今は野球をやりなさい』と言ってもらいました。全力でプレーして、いいところを見せます」と誓った。

 1月に亡くなった星野仙一さん(享年70)の母校、倉敷商の部員も被害に見舞われた。真備町から通う複数選手の実家が床上浸水。今秋ドラフトの上位候補、最速151キロ右腕の引地秀一郎投手(3年)はチームメートの被災に「絶対、甲子園に出て優勝したい。真備のみんなを勇気づける野球をしたい」と6年ぶりの甲子園出場へ気持ちを高めた。

スポーツ報知

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