新潟、順位浮上に向け完全復活が待たれる3選手【J1リーグ2023】

2023年7月15日(土)11時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

実に6季ぶりにJ1リーグの舞台を戦う2023シーズンのアルビレックス新潟。開幕からは4戦負けなし(2勝2分)と好スタートを切ったが、4月、5月に連敗が続き、現在は14位に低迷している。


6月にはここまで新潟を牽引してきた司令塔、MF伊藤涼太郎がベルギーのシント=トロイデンへ。高いパスセンス、シュートスキル、前への意識でゲームを創ってきた主軸の移籍で、戦力低下が懸念されることも事実だろう。しかしその後は、パリ五輪世代のMF三戸舜介が推進力や展開力を発揮。ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島など上位を走るクラブを苦しめる戦いぶりを見せている。


そんな新潟には、エース級の能力を持ちながら、負傷の影響でシーズン前半戦思うように出場機会を得られなかった選手が複数いる。後半戦はベストメンバーが揃うことを心待ちにするサポーターも多いであろう中、負傷からの完全復活が待たれる新潟の選手たちを3名紹介していく。




アルビレックス新潟 MF高木善朗 写真:Getty Images

MF高木善朗


昨2022シーズン秋に右膝前十字靭帯損傷という怪我を負ったMF高木善朗。それでも同シーズンMF伊藤涼太郎と同じゴール数(9)をマークしていたことを踏まえれば、新潟にとっていかに大きい存在かをうかがい知ることができる。


今季に入り、4月23日のJ1第9節鹿島アントラーズ戦でようやくリーグ戦復帰を果たしたが、まだ本来の姿を見せられているとは言えない。そんな中、追い打ちをかけるように6月24日のJ1第18節の柏レイソル戦で再び負傷。クラブからは全治まで3週間という発表がなされている。


サイドに出ては巧みなドリブルと正確なクロスを、中央では決定的なパスやコースを突いたシュートをそれぞれ見せられる高木。また、そのキック精度の高さはセットプレーの場面でも新潟にとって大きな武器になることは、過去のシーズンで証明されている。


なにより味方を使い自らも使われることに長けた高木の復活が叶えば、湧き出るような新潟の攻撃にとって間違いなくプラス。立て続けの負傷による試合勘の戻りが気がかりではあるが、残留争いに巻き込まれないためにも、そして1つでも上の順を狙うためにも1日も早いエースの帰還が待ち望まれる。


アルビレックス新潟 FW太田修介 写真:Getty Images

FW太田修介


今2023シーズン開幕前、町田ゼルビアから完全移籍で新潟に加入したFW太田修介。J1第2節のサンフレッチェ広島戦で豪快なミドルシュートで移籍後初ゴールを挙げるなど、早い段階で自身の持ち味を発揮していたが、右膝の怪我から4月29日のJ1第10節FC東京戦以降はリーグ戦出場が遠ざかり、直近に行われた7月7日の第20節ヴィッセル神戸戦で久々に復帰した。


太田の大きな魅力はその決定力だ。昨2022シーズンは町田で11ゴールをマークし、チームトップスコアラーとして攻撃を牽引。新潟でも、ここまで全試合中半分の10試合出場ながら得点数は伊藤の7得点に次ぐ4得点。本格的にスタメン復帰を果たせば、攻撃の軸として活躍できることに疑いの余地はない。同じく強烈なミドルシュートを持つ三戸と並べば、相手ディフェンスラインを引き出すことにもつながり、自ずと両サイドや最前線の選手が活きる。攻撃を一層多彩にする存在と言うこともできるだろう。


7月12日に行われた天皇杯3回戦のカターレ富山戦でも2ゴールをマークした太田。試合は悪天候により途中で中止したが、間違いなく調子が上向いていることを証明して見せた。個の決定力のみならず、チーム全体の攻撃を活性化させる選手としてリーグ戦でも完全復活が待ち望まれる。




アルビレックス新潟 DF堀米悠斗 写真:Getty Images

DF堀米悠斗


今季開幕間もない2月26日のサンフレッチェ広島戦(J1第2節)で負傷し、第3節と第4節は出番のなかったDF堀米悠斗。以降は従来通り左サイドバックとして出場機会を得たが、後半戦に入って間もない第18節の柏レイソル戦で再び負傷。2021シーズン以降、不動の左サイドバックとしてJ1昇格にも大きく貢献しただけに、度重なる負傷による離脱がチームに与える影響も大きい。


相手にとって危険な場所に付ける、正確なパスが大きな持ち味の堀米。昨2022シーズンはサイドのみならず中央付近でも、ボール回しに加わりながらのチャンスメイクで見せ場を作っていた。また、後方からの安定したつなぎの技術も新潟のスタイルにマッチしていると言えよう。過去2シーズンの出場時間の長さが証明している通り、GKも含め最後方からゲームを創る新潟にとって欠かせない存在だ。


クラブの公式発表によれば堀米の怪我は全治3週間とのことだが、1日も早い期間が待ち望まれる。新潟がここから巻き返しを図るためにも、不動の左サイドバックでありチームを牽引する主将でもある堀米には、完全な状態で復帰してもらう必要があるだろう。

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