日本では“桜田門外の変” 世界最古のメジャーはいつから始まった?【全英オープン豆知識】

2024年7月16日(火)17時46分 ALBA Net

全英オープンは今年で152回目(撮影:GettyImages)

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<全英オープン 事前情報◇16日◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385ヤード・パー71>

メジャー今季最終戦「全英オープン」が2016年以来となるロイヤルトゥルーンGCを舞台に現地時間18日(木)から開催される。今年で152回目の開催と長い歴史を持つ伝統の一戦と、日本史を照らし合わせてみた。


全英オープン初開催は1860年。舞台はスコットランドのプレストウィックというコースだった。今から164年も前に行われた最古のメジャーであるが、その頃日本は安政7年。幕府の老中、井伊直弼が水戸藩士らに暗殺された“桜田門外の変”が起きた年だ。日本では歴史的大事件が起きたなか、メジャーの歴史が始まった。

ちなみに、日本最古のメジャーは「日本プロゴルフ選手権」で第1回は大正時代の最後となる1926年に始まった。「中日クラウンズ」は日本で最初の民間ゴルフトーナメントととして、1960年(昭和35年)に産声を上げた。

また、今大会が行われるロイヤルトゥルーンGCは1878年に開場。全英オープンが初めて行われたのは1923年と今からおよそ100年前で、関東大震災が発生した年でもある。

“ゴルフの聖地”と呼ばれるセントアンドリュースで初めて開催された年は1873年だが、この頃日本は明治6年。相次ぐインフラ整備が行われており、前年の72年には新橋・横浜間に日本最初の鉄道が開通し、群馬県に富岡製糸場が設立された。

1873年大会を機に名門コースをローテーションしていくこととなった全英オープンは、セントアンドリュース(オールドコース)、カーヌスティGL、ロイヤルトゥルーンGC、ロイヤルバークデール、ロイヤル・リザム&セント・アンズGC、ロイヤル・リヴァプールGC、ロイヤル・セントジョージズGC、ロイヤルポートラッシュGC、ミュアフィールドなどの持ち回りで開催している。なお、2009年までに4回、ターンベリーでも開催されていたが、大会主催者によって開催地から外された。同コースはドナルド・トランプ前大統領のグループに買収され、大会主催者がトランプ氏の人種差別発言を問題視したためだ。

第1回大会が開かれた1860年。日本でサムライが刀を握っていたとき、英国では紳士がゴルフクラブを手にしていた。教科書で“聞いた”、“見た”ことばかりの出来事があった頃に、今に続くゴルフ史はすでに始まっていた。それを考えると、全英がいかに歴史と権威を持つ大会であるかが分かる。


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