トレードは「球界のため」 米アナリストが大谷翔平と“おんぶにだっこ”のエンゼルスに皮肉「彼らも不利益を被るよ」

2023年7月17日(月)7時0分 ココカラネクスト

トレードに関する報道が連日のように伝えられている大谷。そのニュースは連日のようにトピックとなっている。(C)Getty Images

 大谷翔平(エンゼルス)の去就が連日のように小さくない話題となっている。現地8月1日に迫る期限までにエンゼルスがトレードに踏み切るのではないかという憶測は尽きない。

 無論、大谷はエンゼルスの絶対的な支柱だ。ましてやマイク・トラウトやアンソニー・レンドーンといった主力に故障者が絶えない現状では、まさにおんぶにだっこの状態にあると言っていい。悲願のポストシーズン進出に向け、負けられない戦いが続くうえでも、二刀流戦士の存在は必要不可欠である。

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 一方で今オフにFA(フリーエージェント)となる大谷と再契約できるかが不透明なのも事実だ。2019年にトラウトと12年総額4億3200万ドル(約482億円)、20年にレンドーンと7年総額2億4500万ドル(約331億円)というメガディールを締結しているエンゼルスは、史上最高額となるのは必至と見られている二刀流戦士と大型契約を結ぶ余力が編成上にない。ゆえに熾烈な争奪戦で他球団の後塵を拝する可能性が小さくない。

 そうした状況もあって大谷のトレードを巡る論争は白熱。米メディアでは連日のように大きなトピックとして注目され、SNSでは「エンゼルスは出すべきだ」「可能性はゼロだ」といった声が目立っている。

 もっとも、強まっているのはエンゼルスの再建を促す意見だ。現地7月15日には、サンフランシスコを拠点とするスポーツ専門局『NBC Sports Bay Area』のアナリストであるエリック・キャロス氏が「トレードは当然させるべきだ」と熱弁を振るった。

「彼(大谷)はポストシーズンでプレーするつもりなんだろう? そういうことを考えてもエンゼルスは彼をトレードする必要があるよ。そもそもそうじゃなかったらエンゼルスは組織にとって不利益を被ることになるからね」

 1990年代にドジャースでプレーしていた経験を持つキャロス氏は自らの経験から「トレードはあらゆる面で理にかなっているし、野球界を考えても当然のことだと思う」と断言。そして、「もしも獲得した球団は、FA後に彼と契約するために、2、3か月の間、彼に求愛できる」と予想した。

 トレードの期限まで残り約2週間。「トレードはしない」と公言しているアート・モレノオーナーを中心としたエンゼルス首脳陣の考えに変化はあるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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