今月3度目の完封負け、不振の阪神打撃陣に球団OBが苦言「積極性が欲しい」「爆発力はどこへ行ったのか」

2023年7月17日(月)14時23分 ココカラネクスト

代役を務める森下(写真)も頑張ってはいるが、やはり近本の穴は大きいと言えるだろう(C)Getty Images

 打撃陣の低調ぶりが如実に表れるゲームとなった。

 7月16日、阪神は甲子園で中日と対戦、打線がわずか3安打に抑えられ、0-3で敗れた。これで阪神は3連敗、今月に入り3度目の完封負けとなった。

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 阪神のこの日の出塁は、中日先発のメヒアに対し6回までに3本のヒットと2度の四球、その後の3人のリリーフ投手には7・8・9回で一度もランナーが出ないままゲームを終えることとなった。阪神先発の伊藤将司も7回を3失点にとどめるなどゲームを作ったものの、前回登板に続き本拠地で敗戦投手として記録されることとなった。

 夏場を迎え、主軸の不振が特に目立っていた阪神打線だったが、この日のゲームでは打撃陣全体の調子が落ちてきていることが印象付けられる内容となった。ここ数試合は1番に森下翔太、3番に前川右京という、売り出し中の若手を上位打線に置く「新布陣」を敷いているものの、この日は両選手ともノーヒット、チャンスを演出することはできずに終わっている。

 このゲームを含め、打線が投手陣を援護できない展開が増えてきている阪神の現状には、球団OBも頭を悩ませている様子だ。

 現役時に中日、西武、阪神でプレーし、それぞれの球団で主力打者として活躍した田尾安志氏が自身のYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』を7月16日のゲーム後に更新。古巣の無得点での敗戦を伝えながら、チームの現状や打線の役割についてコメントしている。

 田尾氏は、この日の中日の4投手がそれぞれ好投したことを称えながら、阪神打線の話題では「打撃陣がどうなったんだろうというくらい打たない。これは困りましたね」とこぼしている。

 さらに、負傷離脱中の近本光司に替わり、リードオフマンに起用されている森下には、「良いところでの活躍もあったが、コンスタントに1番を任せられるバッターか、と言われたらそうとは言えない」と語っており、続けて「僕は(1番バッターが)3割5分以上の出塁率が要求されるポジションだと思います」と主張。

 その上で「それだけの出塁率を残せる打者は現状の阪神には見当たらない」として、「近本にはやく帰って来てもらうしかないのかなという印象を持っています」と見解を述べており、また3番を務める前川にも「前川も4の0、見逃し三振が2つあるのは残念。やっぱり際どいボールは全て振りに行く、そういう積極性が欲しい」として、この日の結果に顔をしかめていた。

 加えて、田尾氏はすっかり打棒が影を潜めることとなった佐藤輝明に対しても「浮上のきっかけが全く見当たらないままここまで来ている。爆発力はどこへ行ってしまったのか」と苦言を並べている。

 今回は中日投手陣の内容が極めて良かったとしながらも、田尾氏は最後まで阪神打線の低調ぶりに言及、「近本が戻るまでこのままではさみしい」とも話していた。

 残り1試合となった前半戦、甲子園での連敗を食い止めるためには、不振が続く中でもそれぞれの打者の奮起が何よりも求められる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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