MotoGPスペインGP予選を制したのはクアルタラロ。レコード更新タイムで2020年最初のポールシッターに

2020年7月18日(土)22時24分 AUTOSPORT web

 2020年シーズン最初のMotoGPクラス予選がスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われた。第2戦スペインGPのポールポジションを獲得したのはファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は3番グリッド、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は15番グリッドを獲得した。


 現地時間9時55分からスタートしたフリー走行3回目は、気温26度、路面温度31度のドライコンディション。予選のQ1、Q2を分ける、重要なセッションである。


 序盤、トップに立ったのはジャック・ミラー(プラマック・レーシング)、そこにアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)、フランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)が続く。


 開始25分、クアルタラロが1分36秒806を記録してトップに浮上。このタイムは、これまでのオールタイムラップ・レコードを更新するものだった。クアルタラロはこのタイムで、Q2進出圏内に入った。

2020MotoGP第2戦スペインGP:ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)


 残り7分を切るころ、ピットに戻っていたライダーたちが続々とコースイン。最後のタイムアタックに入った。


 残り4分を切って、マルケス兄が2番手に浮上。そのタイムをジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)が1分36秒908を記録し、更新する。さらにミラーが2番手タイムをマーク。2番手はライダーが入れ替わるものの、トップは依然としてクアルタラロ。最終的に、クアルタラロがそのままフリー走行3回目をトップで終えた。


 2番手はミラー、3番手はミル。マルケス兄は最終的に4番手、5番手はマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)だった。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)は最後のアタックで10番手に飛び込み、Q2進出。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は14番手タイムで、Q1から予選を戦うことになった。

2020MotoGP第2戦スペインGP:アレックス・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)


 フリー走行3回目も初日同様に非常に接近したタイム差のなか争われ、1秒以内に20番手のアレックス・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)までが入っている。このセッション終盤では、アタック中のリンスがスロー走行をしていたマルケス兄に引っかかるというアクシデントが発生。リンスはこのとき、右手を上げて抗議していた。その後、MotoGPの公式SNSにより、マルケス兄のスロー走行は黄旗によるものだったとして、何らかの処置は取られないことが発表されている。


 フリー走行4回目はマルケス兄がトップタイムをマーク。ビニャーレスがわずか0.001秒差で2番手につけ、このふたりだけが1分37秒台のタイムを刻んだ。3番手にはミル、4番手にミラー、5番手にリンスが続き、中上は1分38秒299で9番手につけた。


■予選:ヤマハのクアルタラロ&ビニャーレスにマルケス兄がフロントロウに並ぶ


 Q1は気温33度、路面温度54度のドライコンディションで始まった。ここから予選に挑むのは、中上、ペトルッチ、リンスなど12名のライダーである。最初のアタックでトップに立ったのは、1分37秒258を記録したポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)だった。さらに0.149秒差で、チームメイトであり最高峰クラスルーキーである、ブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が続く。


 残り4分を切るころ、1度ピットインしたライダーが再びコースインし、2度目のアタックがスタート。ここでトップに立ったのはリンスで、1分37秒063を記録してポル・エスパルガロのタイムを更新する。しかしその直後、リンスは2コーナーでクラッシュを喫し、ここでアタックを終えることになった。

2020MotoGP第2戦スペインGP:ポル・エスパルガロ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)


 中上は最初のアタックで記録したタイムを約0.4秒更新したが、2番手以内のタイムには届かなかった。5番手でQ1を終え、明日の決勝を15番グリッドから迎える。Q2進出を果たしたのはリンスとポル・エスパルガロだった。


 2020年シーズン、MotoGPクラス最初のポールシッターを決めるQ2。Q1でクラッシュを喫したリンスは、大きな転倒ではなかったことからマシンを変えることなく無事に出走している。


 最初のアタック、フリー走行3回目でオールタイムラップ・レコードを更新したクアルタラロが早くも1分37秒を切り、1分36秒993を記録。2番手には0.013秒差でマルケス兄が続き、ビニャーレスは4番手という状況だ。

2020MotoGP第2戦スペインGP:マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)


 残り時間5分、2回目のアタックが始まった。クアルタラロに先んじてコースインするマルケス兄。クアルタラロ、そしてビニャーレスもマルケス兄に遅れてコースインしていく。

2020MotoGP第2戦スペインGP:ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)、マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)


 2回目のアタックで、マルケス兄がクアルタラロのタイムを更新しトップに立った。しかし、マルケス兄より遅れてコースインしたビニャーレスがそのあとを追うようにコントロールラインを通過する。そのタイムは1分36秒844。マルケス兄のタイムを0.018秒更新し、ビニャーレスがこのQ2で初めてトップに立った。


 マルケス兄も最後のアタックで自身のタイムを更新するも、ビニャーレスのトップタイムに届かない。さらにその後方、クアルタラロが最後のアタックを行っていた。コントロールラインに飛び込んだクアルタラロが記録したタイムは1分36秒705。ビニャーレスのタイムを0.139秒更新し、2020年シーズン最初のポールポジションを獲得した。

2020MotoGP第2戦スペインGP:ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)


 2番手に続いたのはビニャーレス。ヤマハライダーふたりがフロントロウの2席を占めた。マルケス兄は3番手。そして見事なパフォーマンスを見せたプラマック・レーシングのフランセスコ・バニャイアが4番手、5番手にチームメイトのミラーがつけている。


 アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)、リンスは2回目のアタック中、11コーナーで転倒を喫し、それぞれ8番手、9番手だった。その後、リンスはメディカルセンターに運ばれた。


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