【順位結果】インディカー第5戦アイオワ決勝/パジェノーが最後尾から逆転勝利
2020年7月18日(土)12時15分 AUTOSPORT web

アイオワ・スピードウェイで開催されたNTTインディカー・シリーズ第5戦。17日に行われた第5戦の決勝は、最後尾スタートからシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が猛追を見せ、今季初優勝を遂げた。
6番手からスタートした佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、トップを争うもイエローコーションのタイミングも悪くポジションを落とし、10位となった。
予選終了から2時間後。陽が沈む中、第5戦の決勝レースが始まる。
コックピット内からトニー・カナーン(AJフォイト)がスタートコマンドを行い、各マシンがエンジンを起動。0.894マイルのショートオーバルで250周のレースがスタートした。
ポールポジションのコナー・デイリー(カーリン)はレースをリードしていくも、14周目に2番手のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がアウトから一気にデイリーをオーバーテイクする。
47周を走行し、6番手の佐藤琢磨がまず最初に1回目のルーティンピットへと向かう。
51周目にウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、デイリーをオーバーテイクし2番手に。パワーは70周を走行してタイヤ交換へと向かう。
翌周トップのニューガーデンがピットイン。パワーはニューガーデンの前でコースへと復帰する。
79周目、まだピットインしていないフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)を交わし、琢磨がトップへと浮上する。
琢磨、パワー、ニューガーデン、そしてアロウ・マクラーレンSPのパトリシオ・オワードとオリバー・アスキューの順で続き、デイリーは9番手に落ちてしまう。
上位陣では124周目にアスキューが2回目のピットイン。この周でニューガーデンはパワーを交わし2番手に浮上する。
127周を走行し、琢磨は2回目のピットインへ。しかし、右リヤタイヤの交換が遅れてしまい、アスキューの後ろでコースへと戻った。
最後尾スタートだったシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)は徐々に追い上げ、133周目にパワーを捉え2番手に。ポジションを落としたパワーは次の周にピットへと向かう。トップのニューガーデンは138周を終えピットインへ。
トップ争いをしていたパワーだったが144周目に突如左フロントタイヤが外れ、痛恨のクラッシュ。レースは1回目のイエローコーションとなる。
アンダーカットを成功させたオワードがトップ。アスキュー、琢磨、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)、デイリー、そしてこのコーション中にピットインしたパジェノーが続き、ニューガーデンは12番手に落ちてしまった。
157周目、リスタートを迎えようとしたがノースタートとなり、レーススピードに戻そうとしていたコルトン・ハータ(アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー)が前を走るリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)に接触。
ハータはタイヤに乗り上げ宙を舞うクラッシュとなるが、大きなケガはないようだ。
171周目にリスタート。175周目にパジェノーは琢磨を交わし3番手に浮上する。さらにアスキューもオーバーテイク。さらに178周目にオワードを交わしてトップを奪う。
琢磨はロッシ、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)にも交わされ6番手に落ちてしまう。
オワードは190周を走行し最後のピットイン。しかし、右フロントタイヤの交換が遅れてしまう。アスキューも続いてピットインへ。琢磨も193周を走行して、ピットインを行い、勝負のラストスティントへ。
トップはパジェノー、ロッシ、ディクソンと続き、後方からのスタート組が上位を争う。
219周目、タイヤが厳しくなったのか2番手のロッシがバランスを崩し、ディクソンがオーバーテイク。
フレッシュタイヤで追い上げを見せるアスキューは、残り11周でロッシを交わし3番手に。しかし、前の2台を射程範囲内に捉えることはできず。
パジェノーが最後尾スタートからトップチェッカーを受け、今季初優勝を遂げた。ディクソンが2位、3位にルーキーのアスキューが入った。
49周をリードした琢磨だったが、10位でチェッカーを受け、4戦連続のトップ10フィニッシュとなった。
■2020NTTインディカー・シリーズ第5戦アイオワ/決勝レース結果
Pos. | No. | Driver | Team | Eng | Laps | SP |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 22 | S.パジェノー | チーム・ペンスキー | C | 250 | 23 |
2 | 9 | S.ディクソン | チップ・ガナッシ | H | 250 | 17 |
3 | 7 | O.アスキュー | アロウ・マクラーレンSP | C | 250 | 14 |
4 | 5 | P.オワード | アロウ・マクラーレンSP | C | 250 | 8 |
5 | 1 | J.ニューガーデン | チーム・ペンスキー | C | 250 | 2 |
6 | 27 | A.ロッシ | アンドレッティ・オートスポート | H | 250 | 5 |
7 | 60 | J.ハーベイ | マイヤー・シャンク・レーシング | H | 250 | 9 |
8 | 59 | C.デイリー | カーリン | C | 250 | 1 |
9 | 8 | M.エリクソン | チップ・ガナッシ | H | 250 | 10 |
10 | 30 | 佐藤琢磨 | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 249 | 6 |
11 | 55 | A.パロウ | デイル・コイン・ウィズ・チームゴウ | H | 249 | 18 |
12 | 15 | G.レイホール | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 248 | 21 |
13 | 18 | S.フェルッチ | デイル・コイン・レーシング | H | 247 | 11 |
14 | 10 | F.ローゼンクヴィスト | チップ・ガナッシ | H | 247 | 7 |
15 | 20 | E.カーペンター | エド・カーペンター・レーシング | C | 247 | 16 |
16 | 28 | R.ハンター-レイ | アンドレッティ・オートスポート | H | 247 | 12 |
17 | 4 | C.キンボール | A.J.フォイト・レーシング | C | 245 | 15 |
18 | 14 | T.カナーン | A.J.フォイト・レーシング | C | 213 | 19 |
19 | 88 | C.ハータ | アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー | H | 156 | 4 |
20 | 21 | R.ヴィーケイ | エド・カーペンター・レーシング | C | 156 | 13 |
21 | 12 | W.パワー | チーム・ペンスキー | C | 142 | 3 |
22 | 22 | S.パジェノー | チーム・ペンスキー | C | 128 | 20 |
23 | 26 | Z.ビーチ | アンドレッティ・オートスポート | H | 95 | 22 |
※リザルトは編集部調べ