【コラム】C・ロナウドの電撃移籍、ユヴェンティーノたちの反応は?

2018年7月18日(水)11時55分 サッカーキング

現地時間16日、トリノ入りしたC・ロナウドを一目見ようと大勢のファンが集まった [写真]=Getty Images

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 ユヴェントスのクリスティアーノ・ロナウドが誕生した。16日に行われたプレゼンテーションは世界からのメディアが約200人、テレビカメラが30台、そして4カ国語の通訳が入っての大々的なものとなった。これまでにもC・ロナウドについては本人の年俸や移籍金だけでなく、スポンサー料やSNSのフォロワ—数でその圧倒的な影響力が示されてきたが、今回の入団会見で注目度の高さが改めて浮き彫りになった。そして何よりも、ユーヴェからはチャンピオンズリーグ優勝の悲願を託されている。彼の加入はチームメートにとっても、大きなモチベーションになるだろう。

 それでは、ユヴェンティーノたちはこの世紀のビッグプレーヤーの存在をどうとらえているのだろうか。もちろんポジティブな見解が多いのは承知で、何人かの知人から次のようなコメントが返ってきたので紹介したい。

 まずは10日夕方に、レアル・マドリードの公式サイトに掲載された移籍情報を知らせてくれたP氏から。「ユーヴェは決して急場しのぎでロナウドを獲ったのではないと思いたい。でも、これは一つの挑戦だ。本人だってただお金のためなら、中国のクラブに行けたし、その選択をしたはずだ」と分析した。ユヴェンティーノであり、スペイン語も堪能なP氏は毎年のバカンスをスペインで過ごしており、マドリードの街を愛している。そして経済面でも「ユーヴェ株が上昇している。イタリア・サッカー界はこれで再び主役に返り咲くだろう」と前向きに予想した。

 こんな見方もある。ユヴェンティーノ歴8年で、大手スポーツ新聞のサイトプログラミング部門に勤務するМ氏に聞いてみた。「正直、彼のピッチ上での振る舞いは好きじゃない。ただ彼が現役の中で、これまで見たことがないくらい最強のプレーヤーであることは間違いない。知的であり、戦術的である。そしてリーダーの才能がある。いずれ優秀な指導者にもなれるだろう。でも、まずはチャンピオンスリーグ制覇だ」。そしてまた、P氏と同じように「スタジアムのチケットが値上がりしても売れるだろうし、海外へのセリエAのテレビ中継権が高額で取引となるのは間違いない」と、相乗効果を信じている。

 始まったばかりの2018−19シーズン。C・ロナウドの加入によってセリエAに注目が集まるのはうれしいことだが、ユーヴェの一強支配がこれ以上続くのは面白くない。ますますパワーアップしたユーヴェのライバルとなるチームが出てくるよう期待している。

文=赤星敬子

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