ボルボ最上級ワゴン『V90/V90クロスカントリー』が一部仕様変更。待望のディーゼルモデルが登場

2018年7月19日(木)16時30分 AUTOSPORT web

 ボルボの旗艦プレミアムワゴンとして高い評価を受ける『V90』と、その車高を上げて悪路走破性を高めた『V90クロスカントリー』が一部仕様変更を受け、待望のDrive-E(ドライブ・イー)2リッター4気筒直噴クリーンディーゼルターボ“D4”エンジン搭載モデルが追加設定された。同モデルは7月11日より発売開始となっている。


 新世代ボルボを象徴するモデルとして、最上級SUVの『XC90』を皮切りに順次採用されてきた新モジュラー・プラットフォーム、SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)を用いる『90』シリーズで、デビュー時に限定モデルとしての導入となったセダンボディの『S90』を除き、今回はワゴンボディの『V90』と、そのクロスオーバー版として210mmの最低地上高を確保した『V90クロスカントリー』に一部仕様変更が施された。


 この『90』シリーズに限らず、直近の大幅な電動化の方針を打ち出しているボルボは、エンジンに関しても「4気筒以上の内燃機関は製造しない」との方針を打ち出したパワートレーン戦略とも合わせ、効率性の高いシャシー構造を取り入れるなど、ダイナミクスの面でも明らかに新次元を感じさせる完成度を示しているが、その内燃機関モデルとしては最後となる可能性のあるクリーンディーゼルモデルが、ようやく90系にも追加設定された。

ワゴンボディの『V90』と、そのクロスオーバー版として210mmの最低地上高を確保した『V90クロスカントリー』に一部仕様変更が施された
SCRシステムでは、AdBlueにより亜酸化窒素排出ガスが窒素と水蒸気に分解され、有害な亜酸化窒素の排出を大幅に低減する


 現行の『V40』や先代の『XC60』にも搭載されてきた4気筒直噴クリーンディーゼルターボ“D4”は、応答性に優れる小型ターボチャージャーと、高出力を得られる大型ターボチャージャーを組み合わせた2ステージターボを採用し、デンソー製の最新式高圧インジェクターの採用とも合わせて、最高出力190PS、最大トルク400Nmを発生する。


 またAdBlueで排ガス中のNOxを抑制するSCR触媒コンバーターを採用することで、長期にわたり優れた燃費性能と環境負荷の低減を実現した、環境対応型のディーゼルエンジンとなっている。


 今回『V90』に追加されたグレードの『V90 D4 Momentum』、『D4 Inscription』の各燃料消費率はJC08モードで16.2km/Lとなり、同じく『V90クロスカントリー』では15.9km/Lと、エコカー減税75%の対象車にも認定された。


 また装備面では、上級仕様のグレードとなる『Inscription(V90)、Summum(V90 Cross Country)』にテイラード・ダッシュボード&インナードアパネル・トップ、およびharman/kardonプレミアムサウンド・オーディオシステム(600W、14スピーカー、サブウーファー付)が標準装備され、快適性がより高められている。


 追加された各D4モデルの価格は『V90』が709万〜794万円。『V90クロスカントリー』では739万〜824万円となっている。

上級仕様となる『Inscription(V90)、Summum(V90 Cross Country)』ではテイラード・ダッシュボード&インナードアパネル・トップを標準化。全車右ハンドルとなる
Eセグメントでも最大級の室内空間。harman/kardonプレミアムサウンド・オーディオシステム(600W、14スピーカー、サブウーファー付)も上級グレードで標準化した


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