Le Beausset Motorsports スーパー耐久第4戦オートポリス レースレポート

2018年7月19日(木)14時7分 AUTOSPORT web

勲章でもあるウエイトハンディが響いた第4戦。
惜しくも表彰台に届かず、4位でゴール


スーパー耐久 第4戦
7月14日(土)〜15日(日)
オートポリス 4.674km


 ル・ボーセモータースポーツは、ピレリスーパー耐久シリーズのST-3クラスに『DENSO Le Beausset RC350』で、嵯峨宏紀、山下健太、そしてルーキーの宮田莉朋を擁して挑む。


 その第4戦が7月14日(土)、15日(日)に、オートポリス(大分県)で『TKUスーパー耐久レースinオートポリス』として開催された。


 オートポリスは阿蘇山中に位置し、地形を生かしたアップダウンの激しいテクニカルコースとして知られている。ここまでの3戦いずれも表彰台に上がったことで、積み重なったウエイトハンディ35kgが、そのレイアウトにどう影響を及ぼすかポイントになるところではあった。


 なお、昨年は2グループに分けた3時間レースとして開催されたが、今年は全クラス混走の5時間レースに改められている。


予選
7月14日(土)
天候/晴れ
コース状況/ドライ


 この週末は全国各地で猛暑が伝えられたが、オートポリスも例外ではなく、絶えず強い日差しに照らされるなかでの走行になっていた。走行開始は木曜日からで、ウエイトハンディとクルマのバランスがコースに合うよう、絶えず様々なセッティングを試し、走行を重ねた。


 予選のAドライバーセッションに挑んだ嵯峨は、前半にアタックした車両が戻ってきた折り返しからのコースイン。暑さとウエイトの影響で、タイヤのグリップが一周しか持たないため、ワンアタックで2分3秒464を記録する。


 続くBドライバーセッションでは幾分日が陰って温度も下がったため、山下は2分2秒228にまで短縮を果たして3番手につけ、合算タイムでは2番手を獲得した。


トップの#14-Z34はノーハンディで、しかも最低重量の違いから『DENSO Le Beausset RC350』とは125kgもの差があるだけに、2番手は大健闘とも言える結果。ランキングトップの#38-IS350は7番手に沈んでいることもあり、ポイント差を詰める絶好の機会に期待がかかった。


 なお、続いて行われたCドライバーセッションでは、宮田が決勝でのコンスタントラップを測るためユーズドタイヤを装着して8周し、2分6秒338をマークした。


決勝
7月15日(日)
天候/晴れ
コース状況/ドライ
 日曜日になっても太陽がコースを焦がす状況には変わりなく、厳しい戦いが予想された一方で、弱いながらも風が吹くようになって、若干ながら過ごしやすくなった印象はあった。実際、レース直前に行われた15分間のウォームアップでは、スタートを担当する山下が2分3秒740をマークしてトップにつけていた。


 まずはポジションキープからの発進となった『DENSO Le Beauseet RC350』に対し、トップの#14-Z34は『軽さ』を生かし、周を重ねるごと逃げていく。逆に山下の背後には、ノーハンディの車両2台が連なり、いきなりバトルを繰り広げる。


 下りの高速コーナーでは持ち前の旋回速度の高さを武器に、後続を引き離していく山下だったが、上りの峠道のようなセクター3、そして何よりストレートで差を詰められる展開の繰り返し。しかし、山下は無理をせず、スティント中盤に2台に前を譲る形で4番手となる。


 ST-3クラスでは最もドライバー交代を遅らせ、スタートから1時間40分ほど経過した、48周目に嵯峨と交代し、コースに戻ると再び4番手を走行する。前を行く車両を視界におさめている嵯峨は、安定したペースで周回を重ねる。


 残り1時間半となった96周目に嵯峨から宮田に交代するが、1周で『DENSO Le Beausset RC350』はピットイン。ロスを最小限に、なおかつ最速となるように山下へと交代するが、ピットでのタイムロスで#68-マークXに逆転を許し、5番手でコースへ復帰する。


 そんななか、3番手の#14-Zがトラブルでガレージへ。それにより4番手となるが、残り40周ほどで前を行く#68-マークXとのギャップは約20秒。山下はウエイトハンディが効いたマシンで懸命に前を追いかけ、13秒にまで差を詰めるが、『DENSO Le Beausset RC350』は4位でのフィニッシュとなった。


 今季初めて表彰台は逃したものの、ランキング3位は引き続きキープし、しかもトップとの差を5ポイントにまで縮めたことは大きな意義を持つ。次回はチームのホームコースである、ツインリンクもてぎが舞台とあって、一気にランキングトップ浮上の期待がかかる。


チーム監督 坪松唯夫 COMMENT
 このコースを攻略する上で最終セクターの登り区間を攻め切れるクルマが必要だったが、ウエイトハンディの関係から厳しい戦いになることは想像できた。そのなかでも、予選の一発はドライバーの頑張りとクルマがリンクした結果だった。


 決勝は戦略的にロングとショートスティントの組合せになり、ピットでのタイムロスが追い上げを困難なものにしてしまった。次戦は地元茂木でのレース、しっかり準備して挑む。


Driver 嵯峨宏紀 COMMENT
 予選一発のタイムはなんとかなりますが、決勝レースではコースレイアウトからしても、ウエイトハンディがラップタイムに大きく響き、厳しい戦いでした。


 それでも、ドライバーはミスなく走り、表彰台まであと一歩の4位を獲得できたことは、できることの最善を尽くした結果だと思います。次戦は、チームのホームコースですので、勝てる様に準備していきたいと思います。


Driver 山下健太 COMMENT
 ウエイトハンディが効いていたのもあるのかもしれませんが、厳しい戦いになってしまいました。スタートから防戦一方になってしまったばかりか、2台に抜かれてしまうという、悔しいレースでした。次はチームの地元なので、更にクルマを進化させて、逆襲がかけられればと思います。


Driver 宮田莉朋 COMMENT
 今日は、ショートでしたが、嵯峨選手から受取ったバトンを山下選手に繋げるよう、気を抜かず走りました。クルマ自体は重くなっていますが、予選で2番手を取れるぐらいのポテンシャルはあると思うので、あとちょっとの何かが加わるだけで、余裕で勝てるはずですから、次はそのあたりを突き詰めていきたいです。


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