日本でも活躍した元スーパーカー王者ジェームス・コートニーが2025年限りで引退へ「すべてをやり遂げた」

2024年7月19日(金)16時50分 AUTOSPORT web

「僕は大成功を収めた、と言っていいキャリアを歩んでこられた。すべてをやり遂げて素晴らしい時間を過ごしたし、自分の条件で終わらせたい」


 全日本F3選手権でのチャンピオン獲得やスーパーGTなど、日本のモータースポーツシーンでも活躍を演じ、オーストラリア大陸に凱旋した後は2010年のシリーズチャンピオンを皮切りに、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップでもトップドライバーとしての地位を確立してきたジェームス・コートニーが、来季2025年限りでのフルタイム引退を表明。現時点で19年目を数えるスーパーカーでのフル参戦に終止符を打つと宣言した。


 現在44歳のコートニーにとって、今季を含む2年契約が最後の契約となる予定で、昨シーズンまで過去4年間所属したティックフォード・レーシングから、今季は2台体制に拡充したブランシャード・レーシング・チーム(BRT)に移籍し、若い組織の牽引役を任されている。


 そんななか速さの片鱗を披露してきた元王者は、現行Gen3規定フォード・マスタング・スーパーカーの性能を絞り出し、リードパーク市街地トラックにて開催された前戦『NTIタウンズビル500』では、予選トップ10シュートアウトで3番グリッドを獲得するスピードを見せていた。


 しかしコートニー自身はすでにレース以外の人生も視野に入れており、主にゴールドコーストを拠点とした不動産業のキャリアをスタート。この週末に開催される第7戦『シドニー・スーパーナイト』を前に、地元ニュースネットワークの『9News』によるインタビューに応じ、2025年もレースを続けると明かした後に「これで最後だ」と語った。

過去4年間所属したティックフォード・レーシングから、2024年は2台体制に拡充したブランシャード・レーシング・チームに移籍したジェームス・コートニー
2009年に移籍した名門ディック・ジョンソン・レーシング(DJR)では、翌2010年にシリーズタイトルを獲得している


「これまでレースが僕の人生のすべてだったから、この不動産業が実は僕にとっての最初の職業であり、ビジネスになるのかもしれないね」と続けたスーパーカー通算15勝のコートニー。


 シドニー出身の大ベテランは「人生において、レースキャリアの面は終わりに近づいているが、不動産業は自然な流れだと思っていた。自分の家を売買する際など、不動産業にはつねに大きな関心があったからね」と次なるキャリアの選択理由を述べた。


「今年を終え、来季がフルタイム最後の仕事だ」


 その2025年はコートニーにとって20年連続のスーパーカー参戦となり、2006年にストーン・ブラザーズ・レーシングでフルタイムデビューして以来、毎シーズン表彰台を獲得してきた。


 そこから2009年に移籍した名門ディック・ジョンソン・レーシング(DJR)では、翌2010年にシリーズタイトルを獲得。その後はホールデン陣営のウォーキンショーで9シーズンを戦い、新興チーム・シドニーでの不遇を経て、2020年半ばにはブルーオーバル陣営に復帰してマスタングをドライブしている。


 そんなコートニーが252回目のスタートを切る『シドニー・スーパーナイト』では、古巣ティックフォード・レーシングがワイルドカード枠のGen3マスタングを用意し、タスマニアの新星ロッキー・ダルトンが5号車のレースシートを手にしている。

今季は若い組織の牽引役を任されるコートニー。F1併催戦ではギュンター・シュタイナーとの同乗走行も担当
今週末はTickford Racingがワイルドカード枠のGen3マスタングを用意し、タスマニアの新星ロッキー・ダルトンが5号車をドライブする


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