大谷翔平のトレードは不可能? エンゼルス指揮官が訴えた“規格外の影響力”「全世界の野球界にとってどれだけ意味があるか」

2023年7月19日(水)7時0分 ココカラネクスト

トレードの噂が絶えない大谷。彼を手に入れるにはどれだけの見返りが必要なのか。(C)Getty Images

 現地7月17日に行なわれたヤンキース戦での大谷翔平(エンゼルス)は、「唯一無二」と称される己の価値を存分に見せつけた。

 圧巻だったのは、1対3でビハインドを追っていた7回二死一塁の第3打席で放った一発だ。

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 対戦直前にピッチングコーチと入念な話し合いを用いて緊張感を高めていた相手右腕マイケル・キングに対し、大谷は集中力を保ち続ける。そして甘い球を見逃さなかった。カウント1-2と追い込まれてから外角真ん中へ投じられた96.9マイル(約155.9キロ)の4シームを強振。本人がバットをポーンと投げ捨て、確信めいた表情で見送った打球はあっという間にセンター後方の生垣に落ちたのである。

 劣勢ムードを一掃した会心の同点弾。これが延長10回裏でのサヨナラ勝利のキッカケとなったのは間違いない。事実、試合後の記者会見で米スポーツ専門局『Bally Sports Wset』などの取材に応じたフィル・ネビン監督は「誰もが認めるスーパースターがああいう場面で打つと、ダグアウトも蜂の巣をつついたような騒ぎになる」と大谷の秘める影響力を論じた。

「ショウヘイのようなスーパースターが我々にとって、そしてMLBにとって、全世界の野球界にとってどれだけの意味があるか。そんな彼が今日のようなプレーを魅せる事が、見る人たちにとってどれだけの影響を与えることか。そして何よりも私が最も知っておいてほしいのは、チーム内に与える影響も絶大だということだ」

 それだけの影響力があるからこそ、大谷の「価値」は半端ではない。当然、現地8月1日の期限を前に、さまざまな噂が立っているトレードにおいても交渉は難解なものになる。

 では、大谷のトレードにはどれだけの見返りが必要を得るべきなのか。かつてカブスやレッドソックスで活躍したライアン・デンプスター氏は、MLB公式ネットワーク『MLB Network』の番組「Intentional Talk」で、次のように論じた。

「まず、私は彼のような選手をトレードに出すのは好ましくないと考えている。契約更新のチャンスすらも逃すからね。そしてトレードで何を取り戻せると言うんだ。オオタニと比べたら何があるっていうのか。少なくともメジャーリーグで実績のある選手が5、6人は必要だ。もしくは相手チームのエース級のピッチャーとクリーンナップを務めているバッターを手に入れてやっと御の字だろう。冷静に考えてそんなトレードは無理だと思うけどね」

 球界全体に凄まじい影響力をもたらしている大谷。そんな稀代の天才をトレードさせるのは容易ではない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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