レジェンド監督同士の対決! マンチェスター・U対チェルシーについて知っておきたい7つのこと

2020年7月19日(日)18時0分 サッカーキング

FAカップ準決勝で激突するマンチェスター・Uとチェルシー [写真]=Getty Images

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 19日に行われるFAカップ準決勝では、マンチェスター・Uとチェルシーが『ウェンブリー・スタジアム』で激突する。プレミアリーグではトップ4の座をかけて熾烈な戦いを繰り広げる両チームの対戦を前に、知っておきたい7つのトピックを紹介する。

1. 優勝回数、歴代2位 vs 3位

 1871年に創設されたFAカップは、今大会が139回目の開催。マンチェスター・Uは通算優勝回数が12回で歴代2位、チェルシーも同8回で3位と、伝統ある2チームが準決勝で顔を合わせることになった(歴代最多13回の優勝を誇るアーセナルも準決勝に勝ち進んでいる)。両雄がFAカップで対戦するのは4年連続17回目のこと。過去の対戦成績は、マンチェスター・Uが9勝2分5敗で勝ち越している。昨季は5回戦で対戦し、マンチェスター・Uが敵地『スタンフォード・ブリッジ』で2−0と勝利。しかし決勝で激突した2シーズン前は、エデン・アザールのPKによる得点を守り切ったチェルシーが大会を制覇した。両チーム共に、その大会以来2年ぶりの決勝進出を目指している。

2. プレミアでは熾烈なトップ4争い

 決勝進出をかけた大一番に臨む両チームだが、プレミアリーグでもチャンピオンズリーグ(CL)出場権が与えられるトップ4入りをかけて熾烈な戦いを繰り広げている。残り2試合となったリーグ戦では、3位のチェルシーを5位マンチェスター・Uが勝ち点差「1」で追う緊迫した状況だ。過密日程のなかでタイトルとチャンピオンズリーグ(CL)出場権のどちらにプライオリティを置くのか——同じ境遇にある両チームは苦渋の選択を迫られるだろう。なお両者は、昨季のFAカップでも同じような状況で対戦している。当時は1ポイント差で上位に立っていたマンチェスター・Uが、FAカップでもチェルシーを退けたが、最終的にヨーロッパリーグ(EL)を制覇してCL出場権を手に入れ、プレミアでも最終順位で上回ったのはチェルシーだった。果たして、今季はどんなフィナーレを迎えるだろうか。

3. スールシャールはチェルシー戦に無敗

 マンチェスター・Uのオーレ・グンナー・スールシャール監督は、チェルシー戦を得意としている。2018年12月の就任以降、チェルシーとの公式戦は全5試合に無敗(4勝1分)。フランク・ランパード体制のチェルシーに対しても、ここまで3戦全勝だ。今季のプレミアでは、ホームでの開幕戦で4−0の圧勝を収めると、アウェーでも2−0の完封勝利。リーグ戦で1987−88シーズン以来となる“ダブル”を達成済みで、カラバオ・カップでも白星を挙げている。ちなみに、マンチェスター・Uとチェルシーが元所属選手を監督に据えて対戦するのは今季が史上初のこと。ランパード監督は記念すべきシーズンを全敗で終えるのは避けたいところだ。

4. ベンチワークにも要注目

 拡大された交代枠の使い方は注目ポイントの1つだろう。FAカップでは準々決勝から交代枠が5人に拡大され、延長戦に突入した場合は更に1人追加で交代を行うことができる。現役時代に「スーパーサブ」としてその名を轟かせたスールシャール監督は、ノリッジとの準々決勝で、イングランド史上初めて公式戦で6選手を交代させた監督となった。また6月24日に行われたプレミアリーグ第31節のシェフィールド・U戦でも、リーグ史上初めて5選手を同時交代させて大きな話題となった。ノルウェー人指揮官は直近のクリスタル・パレス戦以外、全ての交代枠を使い切って選手のコンディション管理を徹底している。対するチェルシーも、FAカップ準々決勝のレスター戦で後半からピッチに入ったロス・バークリーが決勝弾を決めるなど、途中出場の選手の活躍が光っている。チームの総力が問われる戦いでは、ベンチワークも勝敗を分けるカギとなりそうだ。

5. 完成形に近づくラッシュフォード&マルシャル

 マンチェスター・Uの攻撃陣を引っ張るのは、コンビ結成から5年目を迎えるマーカス・ラッシュフォード&アントニー・マルシャルだ。彼らは今季ここまで揃って22ゴール(公式戦)を挙げており、自己ベストを更新中。さらに直近2試合連続でアベックゴールを達成、その得点もお互いでアシストしあうなど抜群の相性を誇っている。そんな彼らはチェルシー戦を得意としており、ラッシュフォードは出場10試合で5ゴール、マルシャルも出場10試合で4ゴールを記録。今季に限っても、これまでの3対戦で計5ゴールをたたき出している。チェルシーの守備陣は完成形に近づく2人のコンビネーションに要注意だ。

6. チェルシーに“ミスターFAカップ”あり

 チェルシーにもFAカップと好相性を誇る選手が2人いる。一人はウィリアンで、2014年の初出場以降、同大会は26試合に出場して11ゴール6アシストを記録。得点関与数は同期間でのチームトップになる。また6月の再開以降、公式戦全8試合に先発出場して4ゴール3アシスト。好調をキープしているのも心強い。そして忘れてはならないのが、“ミスターFAカップ”ことオリヴィエ・ジルーだ。フランス代表ストライカーはアーセナル時代を含め、FAカップで15得点とゴールを量産し、計4度の優勝を果たしている。ウィリアン同様にシーズン再開後は7試合4ゴールと好調で、直近のノリッジ戦では決勝点を決めてみせた。酸いも甘いも噛み分けるベテラン2人の活躍に期待したい。

7. 予想オッズは?
 日本時間17日正午現在、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はマンチェスター・Uの勝利に「2.4倍」、チェルシーの勝利に「2.87倍」、ドローに「3.4」倍というオッズを付けている。どちらが勝っても不思議ではない、ほぼ互角の予想と言って良いだろう。リーグ戦ではトップ4フィニッシュを確定させたい一方、長期政権が期待される両監督にとっては、初タイトルも魅力的だ。しかもウェンブリーでの一発勝負。ピッチに送り出された選手たちが、後先考えずに全力を尽くすのは間違いない。ただし、今後を考えれば延長戦だけは避けたいところか……。

(記事/Footmedia)

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