「10番はやっぱり特別な番号」…なでしこ初ゴールを決めた長野風花は“自分らしさ”を胸に

2022年7月19日(火)20時17分 サッカーキング

なでしこの”10番”長野風花が代表初ゴール [写真]=六川則夫

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 EAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会第1節が19日に行われ、日本女子代表(なでしこジャパン)が韓国女子代表を2−1で下した。試合後、MF長野風花がメディア対応に応じた。

 長野は1−1で迎えた65分、右サイドをドリブル突破した植木理子の折り返しを冷静に流し込み、決勝点をマーク。「決められる部分は前の試合でもあったし、自分としても早く決めたかったですけど…」と話したものの、「それでも素直に初ゴールは嬉しかったです」とコメント。なでしこジャパンの一員として初めて挙げた得点を喜んだ。

 90分を通して試合を見ると、韓国のロングボールに手を焼いた印象も残った。「アジアカップの時は私たちが押し込む時間が長く、相手がブロックを敷いた状況での戦いが多かった。今日は相手にロングボールを蹴らせてしまった部分があって」と長野が話すように、ピッチに立っていた多くの選手がロングボールに苦しめられたという認識を持っている。それでも、全体をコンパクトに保ち、競った後のセカンドボールへの反応を早めることを意識した。「センターバックが競った後のセカンドボールは、全体がコンパクトじゃないと拾えない」とチームの共通認識に触れた後、「もっと良い距離感でボールに関われたら、内容も良いゲームになったと思う」と、反省点を口にした。

 長野が口にした課題は守備の面だけでない。攻撃面でも「良い形で関われたシーンもありましたけど」と前置きしつつ、「90分間もっとボランチがボールを引き出して、一列前の空いている選手にボールを入れられれば、相手ゴールに近い位置でもっとプレーできた」とコメント。「もっとボールを引き出して、良いリズムを作っていきたい」と述べている。

 なでしこジャパンで“エースナンバー”を背負うことについては、「10番はやっぱり、代表にとって特別な番号。やはり自分がプレーで何かを残さなければならない」と明かす。「なでしこの10番は過去にも偉大な方々がつけてきた番号だというのは自分でもわかっているし、そのような方々が今の日本サッカーを作ってきた」と偉大な先人たちの存在に触れつつも、長野が意識しているのは“自分らしさ”だ。「そのような意識はベースとして持ちつつ、それでもサッカーを楽しむ気持ちを1番大事にしたい」と語った。

 韓国に押し込まれる中でも勝利を掴んだなでしこジャパン。「このようなゲーム展開の中で、自分たちが守りながら点を取って勝てたのは、チームとしてプラス」と手応えも口にする。「あとは失点しないで、決め切るとこを決め切って、勝つ試合を増やせたら」と、残り2試合に向けて意気込んだ。

サッカーキング

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