ホームラン頼みの巨人打線は脅威ではない?球界OBが”勝ちきれない試合”の増加を不安視

2023年7月20日(木)16時48分 ココカラネクスト

本塁打トップを走る岡本の一発だけでなく、様々な得点パターンを確立したいところだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 前半戦を4位で折り返した巨人ではあるが、首位まで6.5ゲーム差とまだまだ逆転優勝を狙える位置につけている。後半戦にいかに連勝を重ねられるかが重要になってくるが、巨人はどのような戦いを夏場に見せるのだろうか。現役時代に大洋(現DeNA)で活躍した高木豊氏が自身のYouTubeチャンネルで、巨人の後半戦の行方を語った。

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 まず「夏場になってホームランは増えると思うけど失点も増える。中継ぎ陣を揃えたけど大勢がいつ戻れるかということもある」という。中継ぎ陣に疲労が溜まる夏場に、守護神の大勢が戦線復帰できない状況が続くと、5月のような不安定さを見せるケースが増えると予想する。

 次に打線の話題では、「ホームランで勝つチームだけど、その選手たちを避けられた時に点を取れるイメージが湧かない」「『ホームランを打たせなかったら勝てるんだな』と思うと対策は簡単」という。続けて、「つなぐとか足で掻き回すというチームではないだけに、ちょっと苦しくなるかな」「ホームランもソロホームランで良かった、みたいな」と得点パターンが限られているため、勝ち切れない試合が増える可能性を示唆する。

 その予兆が見えた試合として7月13日の広島戦をあげる。延長までもつれ、11回表に一挙5点をとって広島が勝ち切った試合だったが、「その試合でもチャンスはいくらでもあった。でもその1本が出ない」とコメント。その試合で巨人は再三チャンスをものにできず、同点で迎えた9回裏では守護神の矢崎拓也を攻め立て、1アウト満塁の一打サヨナラのシチュエーションを作るが、秋広優人、中山礼都がともに凡退して勝ちを逃してしまった。

 高木氏は「いいピッチャーにハマった時に、得点力がガクンと落ちた時に、そんなにいかないかな」と投手戦にもつれた際は巨人に分が悪くなると語った。巨人は12球団トップの95本塁打を放っているが、得点数はリーグ3位と少々物足りない。前半戦はホームラン頼みで得点を重ねてきたが、後半戦では点の取り方の幅を広げられるかが鍵になってくる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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