王者、横浜FMに勝つための3つのポイント【J1リーグ2023】

2023年7月20日(木)18時0分 FOOTBALL TRIBE

西村拓真(左)上島拓巳(右)写真:Getty Images

7月16日に第21節が終了した2023シーズンの明治安田生命J1リーグ。昨2022シーズン王者であり、今シーズンも好調をキープし現在2位につけている横浜F・マリノス(勝ち点43)に対しては、各チームが勝利するための策を練っているに違いない。


ここまで13勝4分4敗の横浜FM。15日に行われた第21節川崎フロンターレとの「BIG神奈川ダービー」は、初めてのホーム(日産スタジアム)での敗北(0-1)となった。横浜FMに勝つためには何が必要なのか。ここでは統計データの傾向から、勝つために必要な3つのポイントをまとめてみる。




第4節横浜FM戦で得点 北海道コンサドーレ札幌 MF小柏剛 写真:Getty Images

ポイント1:横浜FMアウェイの試合で2得点以上挙げる


まずは、2023シーズンJ1第21節終了時点の横浜FMの成績をおさらいしよう。


横浜FMの成績(2023シーズンJ1第21節終了時点)



  • 勝ち点:43(13勝4分4敗)

  • 得点:44(リーグ1位) 

  • 失点:24(リーグ8位)


横浜FMが敗れた4試合の内訳



  • 第4節:北海道コンサドーレ札幌戦(アウェイ)0‐2

  • 第6節:セレッソ大阪戦(アウェイ)1‐2

  • 第13節:アルビレックス新潟戦(アウェイ)1‐2

  • 第21節:川崎フロンターレ戦(ホーム)0‐1


横浜FMが勝利または引き分けで2失点以上した試合の内訳



  • 第9節:ヴィッセル神戸戦(アウェイ)3‐2

  • 第16節:FC東京戦(アウェイ)3‐2

  • 第17節:柏レイソル戦(ホーム)4‐3

  • 第20節:名古屋グランパス戦(アウェイ)2‐2


ここまでの21試合中、上記の8試合は横浜FMが苦戦した試合と言えるが、まずこの内訳からアウェイの試合で苦戦していることがわかるだろう。また、直近の川崎戦を除いて、敗れた試合は2失点以上している。つまり横浜FMをホームに迎え入れ2得点以上すれば、勝利の可能性が上がると言っていい。一方、横浜FMがかなりの強さを発揮しているホーム試合の成績は、現時点で7勝1分1敗である。


横浜FM失点内訳(2023シーズンJ1第21節終了時点)

ポイント2:クロスからの得点を狙う


では、そんな横浜FMから2得点以上挙げるには、どうすればいいのだろうか。現時点リーグ8位となっている横浜FMの失点数(24)と、その内訳に注目してみよう。


上図の通り、横浜FMのここまでの各失点シーンの内訳は、クロスからの失点が11、パスによる崩しからの失点が5、こぼれ球からの失点が3、セットプレーからの失点が2、そしてPK、ドリブル、その他からの失点が各1となっている。フリーキックからの失点は無い。


明らかなのは、クロスからの失点が総失点24のうち11を占めている点だ。割合にすると46%にも及んでおり、失点数の約半分はクロスからということがわかる。つまり、横浜FMに勝つためのポイント2つ目としては、クロスからの得点を狙うことと言えるだろう。




横浜FM得点内訳(2023シーズンJ1第21節終了時点)

ポイント3:横浜FMのクロスに対応する


最後に、現時点リーグトップの横浜FMの得点数(44)とその内訳に着目し、横浜FMに得点を取らせないためにはどうすればいいか考えてみる。


多彩な得点パターンを持つ横浜FMの攻撃陣。上図の通り得点シーンの内訳は、クロスからの得点が17、パスによる崩しからの得点が15、セットプレーからの得点が5、ドリブルとこぼれ球からの得点が各2、PK、フリーキック、その他の得点が各1となっている。


失点内訳と似通っているが、得点シーンもまたクロスからの割合が多く全体の約39%。この数字はリーグ最多だ。このことから、横浜FMに抗うには、まずクロスへの対応をケアすることが守備面での最優先事項ということもわかるだろう。


J1リーグもシーズン後半戦に突入。好調の横浜FMから勝利を奪うのはどのチームか。今後も目が離せない。

FOOTBALL TRIBE

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