【名古屋vs広島プレビュー】名古屋は新加入の丸山らが先発か…首位・広島はベリーシャの獲得でFW陣に刺激
2018年7月20日(金)19時1分 サッカーキング
【プラス材料】
夏の移籍で獲得したE・ネット、丸山祐市、中谷進之介の3名をこの試合から使えるようになるというのが最大のプラス材料。Jリーグトップクラスの実力を持った選手たちは、合流して1カ月も経たない現状ですらチームに力強い新風を吹かせている。彼らは守備力の増強もさることながら、攻撃面での貢献度が強く、なかでもネットと丸山の長短を操るパス能力は必見。これまではテクニカルではあるものの、プレーをする局面の狭さが目についていた攻撃に、ダイナミックな展開と相手の急所を突く鋭さが加わっている。
さらに19日には松本から前田直輝の獲得も発表になり、登録が間に合えば風間八宏監督は起用も辞さない大胆さを持つ指揮官である。新戦力がどれだけ見せてくれるか、それが広島戦の勝利のカギにして、見所になる。
【マイナス材料】
18日に行われたリーグ再開初戦の浦和戦ではセットプレーから3失点。いずれもコーナーキックからで、試合直前にマンマークに守備の形を変えたことでの混乱も影響してのものだった。広島にはパトリックはじめ空中戦に強い選手も多く、メンバーは違えどこうした部分をどれだけ整備しておけるかは一つ気掛かりなところ。
さらには中断期間を通じてJ1クラスとの実戦経験がなく、新加入選手を加えたチームがそのレベルでどこまで機能するかも未知数に過ぎる部分はある。いずれも実績ある選手だけに心配はそれほどいらないだろうが、再開初戦を落とした最下位のチームとしてはこのホームゲームの重要度は増す。プラス面と紙一重のようにして、新戦力がどこまで機能するかが結果を左右することにもなりかねない。
文:今井雄一朗
■サンフレッチェ広島 16試合で残留目安の勝ち点40に到達
【プラス材料】
16試合で勝ち点40に到達。J1残留の目安となるこのラインに前半戦で到達したことによって、昨年は残留争いに巻き込まれたクラブもサポーターもほっと一息といったところか。
G大阪戦では相手が試合開始早々に1人退場したというメリットがあったとはいえ、攻守ともに相手を上回る快勝劇。今季11度目となる完封劇に、起用したFW全員がゴールを決める4得点。オーストラリアリーグで2度の得点王に輝いたベサルト・ベリーシャの加入が既存のストライカーたちを大いに刺激したことは言うまでもあるまい。
城福浩監督が「第2の開幕」と位置づけた再開初戦に快勝し、豪雨災害で傷ついた広島の人々に勇気を贈った勝利は、改めてチームを一つにまとめたと言っていい。
【マイナス材料】
丹羽大輝のFC東京移籍は、サポーターにとっても寝耳に水。昨夏、G大阪から広島に移籍してJ1残留に大きく貢献したベテランはチームの精神的な支柱としても機能。今季は好調ぶりを練習から見せ付けていただけに、チームにとっても痛手だ。プロとしての彼の決断はリスペクトしないといけないが、こういうタイミングでアクシデントは起きるもの。
G大阪戦で野上結貴が右太もも裏を負傷し、名古屋戦の出場は微妙。本職はCBである吉野恭平は韓国キャンプで負傷し、現在リハビリ中。つまり名古屋戦での広島は、CBの控えがいない状況だ。佐々木翔はCBもできるが、そうなるとサイドが手薄。だが両サイドバックができる高橋壮也は岡山に期限付き移籍中。真夏の中3日、特に守備陣のコンディション調整には一層の繊細さが求められる。
文:紫熊倶楽部 中野和也
関連記事(外部サイト)
- J2大宮が名古屋から畑尾大翔をレンタルで獲得「J1復帰のために全力を」
- 徳島が前線補強、名古屋FW押谷祐樹が完全移籍加入…J2通算63得点
- J1最下位の名古屋、松本MF前田直輝が完全移籍加入…今季J2で16試合出場
- ロシア帰りの遠藤航が2得点! 伊藤翔は出場60分でハットトリック達成/J1第16節
- W杯優勝戦士イニエスタ、トーレスが日本で見られる! でもチケットってどう買う?「初めてのJリーグ観戦指南」 Jリーグ 神戸に加入したイニエスタ(左)と鳥栖に加入したトーレス [写真]=(左)Getty Images/(右)編集部 川端暁彦 2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。 アンドレス・イニエスタがヴィッセル神戸へ、フェルナンド・トーレスがサガン鳥栖へとやって来た。7月18日にワールドカップに伴う中断期間を終えて再開される明治安田生命J1リーグだが、例年とは少し違った形で耳目を集めることになっている。二人は選手登録に関するルール上、18日の第16節には出場できず、22日の日曜日に行われる第17節から出場可能になる。もっとも、二人ともオフ明けで来日したばかりであり、デビューの時期については慎重に見定めることになるだろう。 イニエスタ&トーレスのデビューを見逃すな!Jリーグ観るならDAZN 世界的名手を一目観てみようとJリーグ観戦を週末の選択肢に入れる方も出てくるかもしれない。ただ、「初めてJリーグを見に行く」というのは存外にハードルが高いものではある。 鉄板だが、まずは公式ウェブサイトへアクセスするのがベターだ。イニエスタを観るために神戸の試合に行きたいなら神戸のサイト(https://www.vissel-kobe.co.jp/)、トーレスを観るために鳥栖の試合に行きたいなら鳥栖のサイト(https://www.sagan-tosu.net/)へ行くといい。一方、「完全にノープランなんですが」という人は、Jリーグ公式サイト(https://www.jleague.jp/)にアクセスするといいだろう。 チケットの買い方はクラブによって選択肢がバラバラだったりするので厄介だが、公式サイトを経由して辿っていくことで、とりあえず購入する一歩手前までは辿り着けるはずだ。もし楽天会員ならば、楽天が親会社である神戸のチケット購入は一気にイージーになる。ただ、恐らく難しいのはここからだ。ビギナーがしばしば途方に暮れることになる、席種の問題があるのだ。 ヴィッセル神戸HPのチケットページ 神戸を例に観てみよう。公式サイトで表示される選択肢は以下の通り。 ヴィッセルシート(最前列) ヴィッセルシート メインSS指定席(ホーム/最前列) メインSS指定席(ミックス/最前列) メインSS指定席(ミックス) メインS指定席(ホーム) メインS指定席(ミックス) バックSS指定席(最前列) バックSS指定席 バックS指定席南(最前列) バックS指定席南 バックS指定席北(最前列) バックS指定席 バックA指定席南 バックA指定席北 メイン自由席(ホーム) メイン自由席(ミックス) バック自由席 サポーターズシート ビジターシート ボックス8 プレミアム4 ピッチサイド4 車椅子引換券 自力歩行可能障がい者席引換券 すごく、多い……。 しかし焦らないでほしい。まずは行こうと思ったスタジアムのチケット席割表がどこかにあるはずなので、それを探すところから始めたほうがいいだろう。ちなみに神戸なら「チケット」というタブの中にある。 ヴィッセル神戸公式HPより Jリーグの券種について、その呼称こそクラブごとにバラバラながら「指定席」と「自由席」に大別される。指定席はそのまま「W6通路13段298番」のように、特定の座席を確保できる席のこと。自由席は「この範囲ならどこに座ってもいいですよ」という席である。基本的に前者のほうが値段は高く、後者は安くなっている。 そして後者は「応援席」という色を持っていることが多い。神戸の場合は「サポーターズシート」「ビジターシート」という形でゴール裏のスペースに応援席を用意しているが、これはJリーグのスタンダードな席割りだ。テレビでよく流れるような集団で立って歌いまくっているサポーターがいるのは、大体この席である。神戸の応援をしたい人が行くのがサポーターズシート、神戸の対戦相手の応援をしたい人が行くのがビジターシートというわけだ。 他の席についている「(ホーム)」とか「(ミックス)」とかもこのニュアンスである。「(ホーム)」は、『積極的に声を出して集団応援に参加したいわけじゃないが、応援する気持ちはあるぜ』くらいの人たちの席。ここへ対戦相手のユニフォームやグッズを身に付けて入っていくのは禁じ手である。一方、「(ミックス)」は『どっちもありよ』という席なので、気にしないで大丈夫だ。神戸の場合で言うと、ほかに「ボックス8」、「プレミアム4」「ピッチサイド4」といったグループ観戦向けのテーブル付き席も用意されている。ピッチサイド4は、グラウンドのすぐ脇での観戦が可能だ(ただし、いずれも席数が少なく、買うのは大変)。他にも鳥栖の場合は「レディースシート」があるなど、クラブごとに個性のある席種が用意されている。 基本的に、初めてJリーグへ行くという人には、満員のカードなどでは席取りも大変になってしまうので、とりあえず「指定席」をオススメしたい。その上で応援しているサポーターを眺めて、「混ざりてえ!」という欲求が出てきたら、そちらへチャレンジしてみるのもありだろう。どうも怖い人の集団に思われがちなサポーターだが、「仲間になりたい!」と寄ってくる人は基本的にウェルカムなはずだ。 「まず公式サイトへ行ってみよう」と勧める理由はもう一つあって、試合以外のイベント情報などが記載されていることがある。この期間の神戸ならば、「Vサマ」と称してウォータースライダーを設置しているので、ついでにそっちで遊んでいくことが可能である。鳥栖で言うと、22日の試合なら福岡ソフトバンクホークス「鷹の祭典2018」コラボユニフォームを来場者全員にプレゼントなんてこともあるようだ。その他、ミュージシャンがライブをやったり、有名人が始球式的なイベントをこなすといったこともあったりするので、事前にチェックしておいて損はない。 ここまでいろいろ書いてきたが、もし身近に「すでにJリーグが好きな人」がいるならば、その方に頼ってしまうのが一番イージーでハズレがない。Jリーグ好きは「もっと仲間を増やしたい」という本能的な衝動を抱えているので、きっと大歓迎されるだろう。何にせよ、軽い気持ちでまったく問題ないし、「イニエスタやトーレスを観たいだけ」でもまるで問題ないので、ぜひ一度Jリーグを観に来てもらいたい。スタジアムの内外で、きっといろいろな発見があるはずだ。 文=川端暁彦 イニエスタ&トーレスがデビューか!? Jリーグ観るならDAZN! お申込みはこちら ツイートシェア 送る あわせて読みたい 国立大学で研究「年齢の下り坂を緩やかにする」その方法Promoted 国立大学で研究「年齢の下り坂を緩やかにする」その方法 山田養蜂場 ポドルスキが日本代表に“逆オファー”!? 「最近監督が代わったと聞いて…」 ポドルスキが日本代表に“逆オファー”!? 「最近監督が代わったと聞いて…」 味の素(株)の睡眠サポートサプリ、85%の方が実感!500円でおためしPromoted 味の素(株)の睡眠サポートサプリ、85%の方が実感!500円でおためし 味の素(株)on おためし新商品ナビ モドリッチのバロンドール受賞への期待、ドログバも「全くもって相応しい」 モドリッチのバロンドール受賞への期待、ドログバも「全くもって相応しい」 ロシアW杯を語るパク・チソン氏…アジア勢は「ワールドクラスとのギャップがある」 ロシアW杯を語るパク・チソン氏…アジア勢は「ワールドクラスとのギャップがある」 1着2万円台のオーダースーツ専門店はココが違う!比較した結果Promoted 1着2万円台のオーダースーツ専門店はココが違う!比較した結果 global-style by タンゴヤ クルトワ、移籍するにも「相棒アザールと共に」…両者レアル行きか クルトワ、移籍するにも「相棒アザールと共に」…両者レアル行きか モドリッチが大会MVP!…最優秀若手はムバッペ、最優秀GKはクルトワ モドリッチが大会MVP!…最優秀若手はムバッペ、最優秀GKはクルトワ Recommended by 関連する選手 アンドレス・イニエスタ アンドレス・イニエスタ フェルナンド・トーレス 関連するチーム ヴィッセル神戸 サガン鳥栖 サイト新着記事 日本代表 24分前 吉田麻也、キャプテン就任を望む声に対し「今まで通りです」 ラヒーム・スターリング イングランド 32分前 給与アップを求めるスターリング、契約交渉が難航…マンCは来夏に売却か イニエスタ Jリーグ 41分前 イニエスタが神戸の練習に初参加! 22日湘南戦でJデビューなるか? 名波浩 日本代表 48分前 【次の日本代表監督は?#3】適任者は磐田の名波浩監督! 外国人監督は持ちえないものが日本人にはある クリスティアーノ・ロナウド イタリア 1時間前 早くもC・ロナウド効果…ユヴェントス、本拠地の年間シートが完売に サイト新着記事をもっと見る サイト人気記事ランキング 週間 月間 Twitter 2018.07.16 03:11 モドリッチが大会MVP!…最優秀若手はムバッペ、最優秀GKはクルトワ 2018.07.16 01:53 フランスが20年ぶり2度目のW杯制覇! ポグバ&ムバッペが鮮やかゴール、計6発の打ち合い制す 2018.07.17 07:15 乾貴士が選出! FIFA、W杯で驚きの活躍を見せた5人を発表 2018.07.17 12:00 データをもとに選出…ロシアW杯のベスト&ワーストイレブン 2018.07.17 17:30 カタールW杯に思いを馳せて…サッカーキング編集部が4年後の『日本代表 ベストイレブン』をセレクト!