清水・乾貴士にC大阪サポ怒り…広島移籍の加藤陸次樹に「おめでとう」

　セレッソ大阪は21日、FW加藤陸次樹がサンフレッチェ広島へ完全移籍すると公式発表。同選手のSNS投稿に対する清水エスパルス所属MF乾貴士のコメントに注目が集まっている。

　広島の下部組織出身である加藤は、2021年からC大阪でプレー。加入1年目から頭角を現すと、今季も開幕からスーパーサブとして活躍。6月24日のJ1第18節・北海道コンサドーレ札幌以降は4試合つづけてスタメン出場と、レギュラー奪取に迫っていた。

　それだけに今回の電撃移籍には、C大阪サポーターからは戸惑いの声が。日本国内メディアによる移籍報道が公式発表前に無かっただけに、「加藤陸次樹」がツイッターでトレンド入りするなど話題となっている。

　そんな中、加藤本人は公式発表直後に自身のインスタグラムアカウントを更新。今月16日に行われたJ1第21節・浦和レッズ戦後にチームメイトやサポーターと喜びを分かち合う時の様子をアップすると、「サンフレッチェ広島に完全移籍する事になりました。本当に悩んでこの決断をしました。2年半このチームでプレーできた事は自分の中でとても大きく成長できたと思っています。サポーターの皆さん直接挨拶ができず申し訳ありません。今まで本当にありがとうございました。覚悟を持って広島に行きます」と、C大阪サポーターにメッセージを残した。

　すると、かつてC大阪でプレーしていた乾は「おめでとう。やったれ！」と加藤を激励。「C大阪に対する配慮がない」「二度と応援しない」「おめでとうってどういうこと…？」といったメッセージが寄せられるなど、C大阪サポーターの怒りを買っている。またツイッターでも乾のコメント内容が加藤のインスタグラム投稿とともに拡散。サッカーファンから様々な意見が上がっている。

　乾は2021年8月、10年ぶりにC大阪へ復帰。昨年1月に背番号を「23」からエースナンバーである「8」に変更したが、4月5日の柏レイソル戦で途中交代の際に小菊昭雄監督との握手を拒否。チーム内の秩序を乱す行為があったとして謹慎処分を受けると、6月に契約解除でC大阪を退団していた。

　小菊監督などクラブ関係者との間に問題を抱えて、C大阪を離れた乾。今回の加藤に対するメッセージに込められた意味が気になるところだ。