母国で存在感を示したセスク「素晴らしい経験。Mスポーツは今や家族」/WRCラトビア デイ4後コメント

2024年7月22日(月)13時0分 AUTOSPORT web

 7月21日(日)、2024年WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・ラトビア』の競技最終日となるデイ4が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。シリーズ初開催となったラトビアでのラリーを終えたトヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードの各陣営から、今大会に出場したドライバーたちの声が届いている。


■Mスポーツ・フォードWRT


●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ4総合4位


「僕たちにとってまたしても力強い結果になったと思う。週末を通してエルフィン(・エバンス)、タカ(勝田貴元)、オット(・タナク)と戦ってきた。金曜日の午前中に少しパフォーマンスを落としてしまった。それが土曜日の出走順にも影響したかもしれない。でも全体的に、自分たちの成果に満足している」


「マルティン(・セスク)は僕たちと同じく本当に良いペースを出してみせた。僕たちはこの高速の道路でマシンに競争力があることを証明した。日曜日にはもっとポイントを獲得したかったが、エアロに問題があったせいでうまくいかなかった。それでもベストを尽くしたし、フィンランドに向けた良い準備にもなったよ」


●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ4総合10位


「僕たちにとって最高のイベントではなかった。金曜日の午後にはなんとかペースを見せることができた。でも、それ以降は少し難しくなった。土曜日の午後に向けてセットアップを少し変えたかったが、ジャンプの着地でエアロを損傷してしまった。それは僕のミスだ」


「日曜日にはいくつか問題が発生したが、次のイベントまでに解決していく。ここで多くの走行距離を稼いだので、それがラリー・フィンランドで役に立つことを期待している」


●マルティン・セスク(#22 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ4総合7位


「Mスポーツでのこの経験は素晴らしいものだった。チームと一緒にここにいられて本当に楽しかった。チームは今や家族のようになっていて、結果を出すために協力して仕事をしているし、しっかり団結していると思う!」

グレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマ・ラリー1) 2024年WRC第8戦ラリー・ラトビア
アドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1) 2024年WRC第8戦ラリー・ラトビア
マルティン・セスク(フォード・プーマ・ラリー1) 2024年WRC第8戦ラリー・ラトビア


■ヒョンデ・シェル・モービスWRT


●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ4総合8位


「今週末これほど苦しめられたことに驚きはなかった。付け加えることは何もないが、今週末粘り強く僕をサポートしてくれたチームに感謝したい。それはとても重要なことだった。僕たちは、シーズン開幕以来やってきたように戦い続ける」


「フィンランドではまた高速ラリーになるが、ラトビアと大きく違ってステージは繰り返し走ることになるので、今週末ほど悪くはならないはずだ。僕は諦めずに戦い続けるが、8戦連続でグラベルラリーになるのは非常に厳しいものだ。そして、これまで僕が強かったわけではない高速イベントが3回続くことは、その状況に拍車をかけるだけだ」


●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ4総合3位


「少なくとも今日は良い日だったと言える。結局のところ、土曜日はペースの面ではそれほど悪くなかった。明らかに間違ったタイヤ選択をし、セットアップに苦労した難しい金曜日のあとで、なんとかリズムを取り戻すことができたんだ」


「金曜日の最終ステージでブレーキが故障して土曜日の出走順が不利になったので、僕たちにとって良い状況だとは感じられなかったが、今日は最大限の成果を得ることができた。次はフィンランドで、僕のお気に入りのイベントのひとつだ。あの道路はラリーのために作られている。トヨタはまたすごく速いだろうが、僕たちはつねに全力でアタックするよ」


●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ4総合4位


「残念ながら、最終ステージでエンジントラブルに見舞われてしまった。でも、少なくともトラブルが起こったのは今で、週末の初めのことではなかった。金曜日のセッティングは、3台のマシンすべてで完全に間違っていたが、昨日は変更を加えたら全員の調子がはるかに良くなった」


「僕たちはポーランドと、路面により砂が多かった僕の準備ラリーに惑わされたのだと思う。それでセットアップを誤ってしまった。今回のラリーでフィンランドに向けて良いスタートを切るベースができたと思うので、本当に楽しみにしている」


■TOYOTA GAZOO Racing WRT


●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ4総合1位


「自分たちにとってもチームにとっても、本当に素晴らしい週末だった。ラトビアは自分にとって特別な場所で、ある意味ホームラリーのようなものなので、ここで初めて開催されたWRCイベントで優勝できたのは本当に素晴らしいことだ」


「チームにはとても感謝している。自分たちは今回、予想を上まわる強さを発揮できたと思う。セブも総合2位に入り、チームにとって非常に重要なポイントを獲得することができた。自分たちは週末を通して良い仕事ができたと思うので、ヨンネ(・ハルットゥネン/コドライバー)にも感謝している。今はこの結果を楽しみたいと思うし、次なるチャレンジであるラリー・フィンランドも楽しみだよ」


●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ4総合5位


「今日は、追加ポイントをできるだけ多く獲得することに専念した。全体的にはそれほど悪くない一日だったが、パワーステージでコンマ数秒届かず、悔しい結果となった。それでも、少なくともポイントを積み重ねることはできたので、無得点に終わるよりは良かったと思う」


「自分としては、つねにより良い結果を目指しているのだけど、路面のクリーニングによって難しい週末になり、つねに後手に回っていた。次は、毎回楽しむことができているラリー・フィンランドなので、今回も楽しみにしている」


●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ4総合2位


「ワン・ツー・フィニッシュは、今週末チームとして達成したかった目標だったので、とても満足している。マニュファクチャラー選手権において、非常にポジティブなステップを踏むことができたと思うよ」


「残念ながら、今日はサルディニアの時と同じように、コンマ2秒差で自分たちが求めていた結果(スーパーサンデー1位)には届かなかった。それでも、自分としては全力を尽くしたし、後悔もない」


「カッレはこの週末、誰も敵わないような強さを示し、本当に素晴らしかったと思う。今回はドライブを本当に楽しむことができたし、自分のパフォーマンスにも満足している。というのも、このような超ハイスピードラリーに出場するのは約3年ぶりだったんだ。まだスピードは衰えていないようだったので、安心したよ」


●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ4総合6位


「今回は最後まで大変なラリーでした。ステージはとても走りやすく、クルマのフィーリングも良く、楽しんで走ることができていました。しかし、未知なることが多く、今までとは違うことをこなさなければならず、残念ながら昨日はシケインでミスをして、多くのタイムを失ってしまいました。まだそのことが悔しいですが、それを忘れて次のラリーに臨まなくてはなりません」


「少なくとも速さはありましたし、自信を持つこともできていたので、ラリー・フィンランドに向けては良い準備ができたと思いますし、次戦がとても楽しみです」


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