ARTA NSX-GT スーパーGT第4戦SUGO 決勝レポート

2017年7月23日(日)22時58分 AUTOSPORT web

AUTOBACS RACING TEAM AGURI


2017スーパーGT第4戦 スポーツランドSUGO
GT500 決勝レポート


波乱のレース、不運も重なりペース良くも5位


 スタート直前は雨が降ったり止んだりで、チームはタイヤチョイスに悩んでいたが、ポールポジションからのスタートなのでギャンブルをする必要もなく周りのチョイスに合わせ、ウエットタイヤを履いて野尻がスタートを切った。


 野尻は序盤ペースが上がらず、3周目までに3番手までポジションを落としてしまう。その後、他車のクラッシュがあり、このレース最初のセーフティーカーが入った。5周後にリスタートが切られ、タイヤが暖まった野尻はペースも良く、前車をどこで抜くか探っていた。


 しかし、10周目の馬の背コーナーでスピンを喫してしまった。すぐに復帰したものの、10番手までポジションを落としてしまった。


 クルマにトラブルは無く、トップグループをしのぐぐ速さでラップを重ねた。スティント終盤には順位を7番手まで挽回したが、ここでまたクラッシュが発生し、セーフティーカーが入る。セーフティーカーが戻り、リスタートのタイミングでルーティンのピットインを行った。


 小林は9番手でコースに復帰したが、ここでまた他車のクラッシュがあり、このレース3回目のセーフティーカーが入った。しかし、ここでセーフティーカーが入ったタイミングが悪く、ARTA NSX-GTはラップダウンになってしまった。


 しかし、リードラップに残ったのはトップ2台だけなので、順位を挽回できれば表彰台の可能性はある。小林はプッシュし、58周目までに表彰台一歩手前の4番手まで順位を回復した。3番手を走るクルマとの差を徐々に縮めていたが、後ろからトップの2台が迫ってきてブルーフラッグを振られてしまい、2台に進路を譲った。


 その間に5番手のクルマが直後に迫ってきてしまい、残り2周で抜かれてしまい、5位でレースを終えた。ミスもあり、レースの組み立てが非常に難しいレースだったが、クルマのバランスはトップグループの仕上がりだと思うので、次回もトップを目指して戦いたい。


鈴木亜久里監督のコメント


「セーフティーカーが何度か入るのは予想してたんだけど、今回は回数が多かったね。2度目のセーフティーカーの時にタイミング悪く周回遅れになっちゃったんだけど、それでも表彰台を狙えるチャンスはあったからプッシュしたんだけど厳しかったね。これでシーズン半分終わっちゃったけど、次回以降も勝利を目指して挑戦しつづけます」


星学文エンジニアのコメント


「ポールからスタートできるので、有利にレースを運べると思っていました。スタート直前で雨が降り始めたのでタイヤの選択に迷いましたが、ほとんどの車両がウエットタイヤをチョイスしていたので、ポールスタートを考慮すると周りに合わせることがベターと考え、その判断は良かったと思っています」


「ペース自体は悪くなかったのですが、野尻がスピンしてしまいました。すぐに復帰してからもペースは良くてすぐ前の集団に追いつくことができました。今回はセーフティーカーの導入が多く、2回目の時は入ったタイミングが悪く、周回遅れになってしまいました」


「後半の小林も終盤頑張ってくれて表彰台のチャンスもありましたが、トップグループが迫ってきたので進路を譲り、前を追うことができませんでした。クルマのバランスは良いので、気持ちを切り替えて次のレースに挑みたいです」


野尻智紀選手のコメント


「結果としては望ましいものではありませんでした。SUGOはいろいろなレース展開があるなかで完璧なスティントをこなしても勝てない場合もありますが、完璧なスティントをこなさないと勝てる可能性は上がってこないと思っています」


「そう考えると今日の僕のスティントは評価できるものではありませんでした。スタート直後はタイヤが暖まらず苦労しましたが、暖まってからペースは良く、僕たちにアドバンテージがあると思っていましたが、あのミスは反省しなければならない点です」


「しかし、クルマのバランスは良いので一層気を引き締めて次のレースを戦っていきたいです」


小林崇志選手のコメント


「序盤野尻は苦しい戦いをしていましたが、僕につないでくれるまでにポジションを上げてきてくれました。今回もセーフティーカー導入が多かったですが、2回目の導入で周回遅れになってしまったのはタイミングが悪かっただけですし、表彰台のチャンスもあったので諦めずにプッシュしました」


「しかし、後方からトップのクルマが迫ってきてしまい、ブルーフラッグを振られてしまったので譲りました。ペースが良かったので、そのまま譲らずに走り続けることもできたのですが、これもルールなのでトップに進路を譲りました」


「譲ってペースを落としている間に5番手のクルマに背後まで追い付かれてしまい、勢いがあったのでパスされてしまいました。それが非常に残念です。レース中のラップタイムは野尻も僕も良かったので、次につながる内容だったと思います」


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