SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 スーパーGT第4戦SUGO 決勝レポート

2017年7月23日(日)23時15分 AUTOSPORT web

LMcorsa レースレポート:SUPER GT 第4戦決勝・スポーツランドSUGO


LMcorsa Super GT, Racing Reports 2017 Vol.8-2
Round 4:SPORTS LAND SUGO. 2017/07/23


スターティンググリッド:3番手
決勝結果:5位(76周)


天候:雨のち曇りのち雨、コース状況:ウエット


決勝


 AUTOBACS SUPER GTシリーズ第4戦の決勝レースが、スポーツランドSUGOで7月23日(日)に開催された。2カ月振りのレースとなったが、夏休み最初の日曜日ということもあり2万6200人もの観衆がサーキットに詰めかけた。


 天気は未明から雨が降っており、強くなったり弱くなったりと雲の動きも早く不安定な状況となっていた。そのなか、行われたピットウォークでは多くのファンがLMcorsaのピットを訪れてくれ、飯田章と吉本大樹の両ドライバーは笑顔でファンの声援に応えていた。


 12時55分からはスタート前のウォームアップ走行が開始される。前日の天気とは一転、雨となったため、この走行がウエットコンディションで走れる決勝前の重要な走行時間帯となった。


 20分間の走行は一度アクシデントにより赤旗中断となるが、「SYNTIUMLMcorsa RC F GT3」は順調に周回を重ね、1分33秒013で13番手タイムを記録した。


 そして決勝前のグリッドウォークが開始される頃には雨が止み、グリッドに整列した各マシンはどちらのタイヤを選択するか迫られる。


 LMcorsaは、一度スリックタイヤに交換するも最終的にウエット用のレインタイヤへと交換。スタート直前には再び雨が落ちてきたため、チームの選択は当たったことになる。宮城県警のパトカーに先導されたパレードラップを終え、フォーメーションラップから決勝スタートを迎える。


 3番手グリッドスタートのチームは飯田がスタートドライバーを担当し、順位キープで順調に周回を重ねていく。しかし、ドライ用のスリックタイヤでスタートしたGT500クラスに捕まってしまい8番手に順位を落としてしまう。


 その後、雨で厳しいコースコンディションながら飯田はベテランらしい粘りの走りで周回を重ねていく。


 チームは、天気の状況を見ながらピットインのタイミングを図っていくことになる。


 そして雨も止み、コースのレコードラインも徐々に乾き出し、チームはピットインの指示を出そうとしたタイミングでアクシデントが発生して今日2度目のセーフティカーが導入されてしまう。タイミングを逃した形になってしまうがセーフティカー開けにピットインし、吉本に残りのレースのドライブを託すことになる。


 ドライブを引き継いだ吉本は、スリックタイヤに履き替えたクルマでコースイン。


 上位入賞を目指して前を行くクルマたちを追い掛けていくが、2周後に再びアクシデントが発生して3回目のセーフティカーが導入される。


 このタイミングでピットインしたクルマもいて、順位を上げることができ5位に浮上。吉本は、さらに前を行く2台を追い掛けるためペースアップしていくが、あと一歩のところで届かず5位でフィニッシュ。


 LMcorsaは今シーズン最高の成績でレースを終えることができ、ポイント獲得も成し遂げた。


 レース後、SUPER GT に参戦する全チームを対象に各レースでもっとも顕著な活躍を見せたメカニックに授与されるZF AWARD「BEST MECHANIC」をLMcorsaは受賞した。フリー走行でのトップタイム、予選3位、決勝5位という活躍をメカニックが支えたことに対してであった。


 なお、次戦SUPER GT 第6戦は8月5日(土)、6日(日)に富士スピードウェイで開催される。


ドライバー/飯田章


 スタート直前に、また雨が降ってきてしまい厳しいコンディションでしたが、ノーミスで長いパートを走りきることができました。荒れた状況のレースで、ドライビングは苦労が多かったですが、最後は5位で終えることができ報われたと思います。


 本当に今回のレースウィーク全体を振り返ってみても、練習走行、予選でいい流れを作れ、決勝での内容も良かったと思います。この流れで、今後のレースでもしっかりと結果を出せるように頑張っていきます。


ドライバー/吉本大樹


 正直、天候さえ良ければという思いがありますから悔しいですね。今回はドライ用タイヤとのマッチングは良かったので、練習走行からしっかりと結果が出ていましたので。決勝も雨がもう少し早くあがってくれていれば、ピットインのタイミングもかわってきていましたから。


 でも、今日のような状況下でもミスなく、クルマも壊れずにトラブルなくゴールできたのは大きいと思います。最後、前の2台を抜けば3位表彰台だったのでプッシュしたのですが、一歩届かなかったのが残念です。


監督/小藤純一


 スタート時のタイヤチョイスからピットインのタイミングまで、今日のレースは色々あり本当に忙しかったですね。チームには優秀な天気予報エンジニアがいるので、その予報でウエットからドライに変えるタイミングを図っていたのですが、セーフティカー導入で予定変更するしかありませんでした。


 でも、ドライバー、メカニックが頑張ってくれて5位という結果を得られたのは良かったと思っています。4回のテスト、今回のレースとチームの流れは本当に良くなっているので、今後にも期待してください。


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