SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 スーパーGT第4戦SUGO 予選レポート
2017年7月23日(日)11時43分 AUTOSPORT web

LMcorsa レースレポート:SUPER GT 第4戦予選・スポーツランドSUGO
LMcorsa Super GT, Racing Reports 2017 Vol.8-1
Round4:SPORTS LAND SUGO. 2017/07/22
予選結果:3位(エントリー28台)
天候:曇り、コース状況:ドライ
General comment
AUTOBACS SUPER GT シリーズ第4戦SUGO GT300㎞ RACEの予選が7月22日(土)にスポーツランドSUGOで開催された。5月21日(日)にオートポリスで行われた第3戦から約2カ月ぶりのレースとなったが、夏休み最初の週末ということもあり、土曜日の予選からたくさんのお客さんがサーキッ
トを訪れた。
今シーズンも飯田章と吉本大樹のベテランコンビでGT300クラスに挑んでいるLMcorsaは、新型車両の『SYNTIUM LMcorsa RC F GT3』を投入。第3戦までを振り返ると、3戦すべてで確実に完走を果たして第2戦富士大会では粘りの走りで8位に入賞。ドライバーズポイントは両ドライバーとも16位、チームランキングは14位となっている。
そしてチームは、第3戦と第4戦の2カ月のインターバルの間にスーパーGT合同テストに2回、タイヤテストに2回の計4回のテストに参加。
鈴鹿サーキットで2回、スポーツランドSUGOで1回、富士スピードウェイで1回と、しっかりと走り込みを行い、中盤戦以降のレースに向けてマシン、タイヤともにきっちりと仕上げてきた。
チーム、ドライバーともに、さらにワンステップ進歩したことを感じ取っていたが、それは今回の土曜日午前中に行われた練習走行で証明された。
チームは練習走行で予選を想定したシミュレーションを吉本、飯田の順番で行い、タイヤも柔らかい方と硬い方の両方を投入。
飯田が26周、吉本が19周を走行し、予選に向けてのタイムアタックでは吉本が1分19秒670のベストタイムをマーク。
このタイムを上回るドライバーは最後まで現れず、練習走行をトップで終える。まさに、チームがここまで一丸となって取り組んできたことが結果として表れ、予選への期待も高まった。
予選
午後の予選は開始直前に雨がぱらついてきて、13時51分にウエット宣言が出される。
14時10分のスタート時点で雨足は若干強くなったが、路面が完全に濡れるほどではなく各車ともスリックタイヤで挑んでいく。LMcorsaは、Q1のタイムアタックを担当する飯田が、ピットで雨の様子を伺いながらタイムアタックのタイミングを図っていた。
すると6分過ぎたときに1台がコースオフを喫して赤旗中断となり、14時21分から残り10分で予選Q1は再開される。
ここで飯田はコースインし、3周目に8番手となる1分19秒417をマーク。これでノックアウト方式の予選で、Q1の上位14台に入りQ2進出を果たした。
今季初のQ2となったチームは、吉本がタイムアタックを担当。
15時1分のQ2開始と同時に吉本はコースインし、2周目には計時モニターのトップに吉本とSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 の名が刻まれる。その直後、赤旗中断があったためタイムを延ばすことはできなかったが、再開されると吉本はさらにタイムを縮めて1分18秒868をマーク。
このままポールポジション獲得かと思われたが、最後のタイムアタックで他チームに逆転されてしまい、最終的に予選3位となる。2列目グリッドを獲得したチームは、明日の決勝では表彰台、優勝を目指していくことになる。
ドライバー/飯田章
いい流れになってきているので、予選でもいいところまで行けることができました。この2カ月間でテストを4回やってきた成果が出ているのだと思います。ですから、今日はQ1を突破できるタイムを出せると思っていたので、焦りはありませんでしたが、赤旗後にうまくクリアラップを取るのには少し苦労しました。
決勝はやはり少しでも前からスタートすることが大切なので、吉本選手の予選3位という結果はチャンスがあると思っています。
ドライバー/吉本大樹
今日はどの状況下においても調子がよく、いい流れができていたので練習走行ではトップタイムをマークできました。予選Q2では、タイヤの一番いい状態のときに赤旗中断が出てしまったので、再開後にタイムアップを図れるかという心配はありましたが、なんとかタイムを縮められたのは良かったですね。
ここまでのシーズンは苦しい部分もありましたが、今日はチームの仲間と喜びを分かち合える結果は出せたはずです。正直に言えばポールポジションを獲得したかったですが、明日の決勝ではスタートダッシュを決めてトップに立ち他を引き離していければいいですね。
監督/小藤純一
ここ2カ月のテストの積み重ねで、ヨコハマタイヤも頑張ってよりいいタイヤを作ってきてくれました。また、クルマもいつも以上にきっちりと仕上げてきましたので、それらがマッチして今日の結果が出せたのだと思います。
練習走行でトップタイム、予選では2列目と今まで以上に結果が目に見えていますので。明日の決勝は、コンディション次第のところもありますので楽観視はしていません。ここまでのレースもきちんと完走してきていますので、明日も走りきれば結果は付いてくるはずです。