ニューガーデンが逆転で今季3勝目【順位結果】インディカー第11戦アイオワ決勝

2023年7月23日(日)6時0分 AUTOSPORT web

 7月22日、ダブルヘッダーレースとして行われるNTTインディカー・シリーズ第11戦アイオワの決勝がアメリカ・アイオワ州アイオワスピードウェイで行われ、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が優勝を飾った。


 チップ・ガナッシ・レーシングから参戦する佐藤琢磨は11番手からスタートし、トップから1周遅れの9位でレースを終えている。


 午前中の予選では大雨によるディレイもあったアイオワスピードウェイだが、決勝レースの始まるころには青空も覗かれる好天に恵まれた。


 迎えた決勝スタートでは、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)を先頭に隊列はクリーンにレースを開始。佐藤琢磨は早々に8番手に順位を上げる好スタートを決め、前を走るアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)に迫っていく。


 首位パワーと2番手スコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)は、バックマーカーをオーバーテイクしながらも常に1秒以内の差で周回を重ねていく。


 中団勢では、パト・オワード(アロウ・マクラーレン)とアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)が4番手、5番手へと着々と順位を上げている。


 42周目、最初に1度目のピットインを行ったのはコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)だった。しかし、左フロントタイヤの交換に手間取ってしまい順位を大きく落としてしまう。




 このハータに続いて、ほかのドライバーらもピットへ向かいタイヤ交換を行うなか、トップ集団はピットインを遅らせて周回を続けていく。


 63周目に首位のパワーが1度目のピットインへ。それに合わせて2番手のマクラフラン、3番手のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)もピットインを選択し、3台はそのままの順位でコースに復帰した。


 83周目には、マクロフランが首位パワーの後方に接近するも、バックマーカーに先を塞がれオーバーテイクには至らず。そして再度、87周目にパワーのインを伺うも順位を上げきれずに、3番手のニューガーデンがその隙を突いて2番手に浮上。


 その後も、バックマーカーの間を潜り抜けながらの順位争いは続く。2番手を走るニューガーデンは、さらにトップのパワーをオーバーテイクしようと接近し、121周目にパワーからついにトップの座を奪取する。




 126周目に先頭集団は2度目のピットタイミングを迎え、ニューガーデン、パワーマクロフラン、オワードが同時にピットイン。


 トップを走るニューガーデンは、巧みにバックマーカーらをオーバーテイクし続け徐々に2番手以下との差を広げ始める。


 なんとか食らいつきたいパワーだったが、ウォールにマシンを擦ってしまうミスを冒し、4番手に下がってしまった。


 ここまでレースはクラッシュなく進んできていたが、153周目にグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)が単独クラッシュを喫し、レースは1度目のイエローコーションが導入となる。




 このタイミングでトップ集団はすかさず3度目のピットインを選択し、ニューガーデンを先頭にレースは後半戦へ突入。


 レースは167周目に再開となり、ギャップの清算がなされた中団勢は激しい攻防を展開する。


 182周目になると、トップ集団が再びバックマーカーに追いつきはじめ、先頭のニューガーデンは至妙な追い抜きを繰り返して自らリードを広げる走りを披露。


 レースは残り44周となり、トップ集団は最後のピットタイミングを迎えた。3番手のオワードが先行してピットインを選択し、首位ニューガーデンと2番手マクラフランもそれに合わせてピットイン。ここでの順位変動はなく、各車はラストスティントへと向かう。


 以降2番手を走るマクラフランは、首位ニューガーデンに対して終始2秒前後の差を保ちながらの走行を続けるも、その差を埋めて接近することはできず。リーダーのニューガーデンがそのままリードを守り切ってトップチェッカーを受けた。3位には5番手から順位を上げたオワードが入った。


 これでニューガーデンは、第2戦テキサス、インディアナポリス500マイルレースに続く今季3勝目を挙げ、オーバルレース3連勝を果たした。


■NTTインディカー・シリーズ第11戦アイオワ決勝レース結果(編集部集計)
































































































































































































































































Pos.No.DriverTeamEngineLapsSP
12J.ニューガーデンチーム・ペンスキーC2503
23S.マクラフランチーム・ペンスキーC2502
35P.オワードアロウ・マクラーレンC2505
48M.エリクソンチップ・ガナッシH25010
512W.パワーチーム・ペンスキーC2501
69S.ディクソンチップ・ガナッシH2494
727K.カークウッドアンドレッティ・オートスポートH24918
810A.パロウチップ・ガナッシH2497
911佐藤琢磨チップ・ガナッシC24911
107A.ロッシアロウ・マクラーレンC24921
1128R.グロージャンアンドレッティ・オートスポートH2498
1218D.マルーカスデイル・コイン・ウィズ・HMDH2489
136F.ローゼンクヴィストアロウ・マクラーレンC24822
140H.カストロネベスメイヤー・シャンク・レーシングH24814
1577C.アイロットフンコス・ホーリンガー・レーシングC24724
1678A.カナピノフンコス・ホーリンガー・レーシングC24725
1721R.ヴィーケイエド・カーペンター・レーシングC24715
1830J.ハーベイレイホール・レターマン・ラニガンH24717
1926C.ハータアンドレッティ・オートスポートH2466
2045C.ルンガーレイホール・レターマン・ラニガンH24620
2160C.デイリーメイヤー・シャンク・レーシングH24523
2229D.デフランチェスコアンドレッティ・スタインブレナーH24512
2320R.ハンター-レイエド・カーペンター・レーシングC24416
2433E.カーペンターエド・カーペンター・レーシングC24319
2551S.R.ロブデイル・コイン・ウィズ・RWRH24227
2655B.ペデルソンA.J.フォイト・レーシングH23628
2715G.レイホールレイホール・レターマン・ラニガンHDNF13

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