興奮抑えきれず感情を爆発させる北口榛花、投げ終えた後は両手突き上げスキップ

7月23日(土)12時2分 読売新聞

女子やり投げで銅メダルを獲得、日の丸を掲げる北口榛花(22日、米オレゴン州ユージンで)=武藤要撮影

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 【ユージン(米オレゴン州)=井上敬雄】陸上の世界選手権が22日、米オレゴン州ユージンで行われ、女子やり投げ決勝で、北口榛花はるか(24)(JAL)が63メートル27をマークし、銅メダルを獲得した。日本女子の投てき種目のメダル獲得は五輪、世界選手権を通じて初めて。

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 銅メダルが決まると北口は涙を抑えきれなかった。「自分は自分のことに集中して」。プレッシャーに負けないように努めていつも通り振るまい、最終6投目で63メートル27をマークし、逆転でメダル圏内に浮上した。

 1投目から62メートル07と好発進し、投げ終えると両手を突き上げ、スキップを始めた。2投目はファウル、3投目はやりが上がり過ぎて記録を伸ばせなかったが、上位8人で争う後半に駒を進めた。6投目で観客に手拍子を求めると、やりは美しい軌道を描いて飛んだ。興奮を抑えきれず、コーチに駆け寄って感情を爆発させた。

 幼少から水泳、バドミントンに打ち込み、北海道・旭川東高1年でやり投げに出会った。1メートル75を超える恵まれた体格を買われ、陸上部の顧問に熱心に誘われた。「水泳も続けていけるなら」と根負けし、渋々ながら入部した。約2か月後の北海道大会で、見よう見まねで投げて優勝した。

 だが、壁にぶつかる。日大に入学後、右肘を故障。コロナ禍で師事するチェコのコーチから直接指導を受けられない時期もあった。昨年の東京五輪では左脇腹を痛めて12位に終わり、悔しさが募った。

 今年はけがも癒え、海外を転戦。6月には世界最高峰のダイヤモンドリーグで日本勢初の優勝を果たし、勢いに乗っていた。「一番輝いているメダルではないですけど、取れてうれしいです」。泣き笑いの感情豊かに「北口流」を貫き、日本陸上界の歴史に名を刻んだ。(ユージン 井上敬雄)

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